ロシアの隣国ジョージアで、親ロシア色を強める与党が擁立した元サッカー選手のカベラシビリ氏が、新たな大統領に就任しました。
ジョージアで29日、カベラシビリ新大統領の就任式が行われました。
カベラシビリ氏は元サッカー選手で、2016年から議員を務め、今月14日の大統領選で親ロシア色を強める与党が擁立し、議員らの投票によって選出されていました。
大統領選に正当性はないとする親欧米のズラビシビリ前大統領は29日、大統領宮殿を離れる際に演説を行い、「国民の信頼がないところに正当性はない」と主張しました。
ジョージアは去年末にEU=ヨーロッパ連合の加盟候補国になりましたが、今年10月の議会選で与党が勝利。コバヒゼ首相が先月にEU加盟交渉を停止すると表明し、与党と親欧米派との対立が深まっていて、首都トビリシではカベラシビリ氏の就任に抗議するデモが行われました。