■パリオリンピック™ レスリング女子68キロ級 3位決定戦（7日、シャンドマルス・アリーナ ）
レスリング女子68キロ級の3位決定戦が行われ、尾﨑野乃香（21、慶応義塾大）が東京五輪銀メダリストのB.オボルドゥドゥ（35、ナイジェリア）に勝利、この階級では2016年土性沙羅金メダル以来、2大会ぶりのメダル獲得となった。
尾﨑は準々決勝で敗退したM.ズマナザロワ（24、キルギス）が決勝進出を決めたため、敗者復活戦に進出。銅メダルを目指し、D.エンフサイハン（25、モンゴル）と対戦。
再びメダル獲得のチャンスが訪れた尾﨑はなかなかタックルに入れず、それでも開始1分30秒すぎ、タックルを決めて、バックを取り2点を先制。第1ピリオド終了間際にもバックを取り2点。4-0で折り返した。
第2ピリオドにも残り1分20秒で2点を加えて6-0、最後まで集中して守り切り勝利、3位決定戦に進出した。
銅メダルをかけた一戦は東京五輪の銀メダリストB.オボルドゥドゥ（35、ナイジェリア）と対戦した。テクニックのあるベテランに対し、尾﨑は開始50秒、素早いタックルから2点を奪った。その後は守りを固めて第1ピリオドは2-0でリードした。
第2ピリオド、尾﨑は開始15秒でタックルを決めたが得点は奪えず、オボルドゥドゥが消極性をとられて、30秒のアクティビテイタイム、尾﨑は守り切り1点を追加した。
残り1分を切っても尾﨑は足を止めずにオボルドゥドゥの攻撃を防いだ。最後まで集中力を切らさず、3-0で勝利、敗者復活戦から勝ち上がった尾﨑が五輪初出場で銅メダルを獲得、日本はこの階級、2大会ぶりのメダルとなった。
尾﨑は会場に向けて「ありがとうございました！！」と大きな声を出して感謝を述べた。
