総裁選“談合再選”を斬る 岸田総理は“出馬すべきではない”自民党・村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣【国会トークフロントライン】

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2024-08-09 17:33
総裁選“談合再選”を斬る 岸田総理は“出馬すべきではない”自民党・村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣【国会トークフロントライン】

“談合再選”“岸田総理は総裁選に出馬すべきではない!”と明言。「このまま続けても、新しい政策を実行する力があるのか?」「新しい自民党を模索する方が国家のためになる!」。そして、「自民党をぶっ壊す!!」と叫んだ小泉純一郎氏の姿をVTRで見ながら、当時、総裁選で担いだエピソードを話し、「次の総理は誰がふさわしいか」「あの時の状況が今の状況と同じだ!」と“自民党良識派”村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣が熱く語ります。是非ご覧ください。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)

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岸田総理「選挙の顔になれない」「交代すべき」

ーー低支持率が続く岸田政権ですが、総理は総裁選に「出馬すべき」だと考えるか、「そうではない」と考えるかどちらですか?

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
もうどう考えてもですね、支持率から見ても選挙の顔になれないし、このまま続けても新しい政策やそういうことを実行する力があるのかなと。やはりこの際、表紙を変えてですね、新しい自民党を模索する方が自民党のためにもなるし、それから国家のためにもなると思う。それで特にここ(JNN)の世論調査で、「自民党を中心とした政権継続」が41(%)で、「自民党以外の政権に交代」が42(%)ということは、私は今まで12回連続で(選挙を)通ってきましたが2回野党を経験したんですね。最初は細川氏のとき、それとこの間は麻生氏が選挙をやったとき119(議席)しか取れなかったんですね。そのときの惨憺たる状況を考えた場合ですね、このままいったら本当に3度目の政権交代の危険性がですね、非常にあるという気がしますので、私は交代すべきだというふうに考えています。

ーー出馬すべきではない。

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
はい。

ーー2021年の総裁選で岸田総理は「聞く力」ということを言っていたわけですが

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
私も彼にですね、自分の政策と人事やるかと聞いたら「やる」と言われたんでね、一生懸命応援したんですが残念ながら「聞く力」があんまりなかった気がしますね。要するに、国民に目を向けなければいけないのに、安倍派とアメリカの方に目を向けて、忖度した結果が今の支持率につながっているような気がしますね。

自民党総裁選「このままでいいのか」 個人が自分の頭で考え投票を

ーーもし岸田総理が出馬した際、勝つ見込みがあるのかというところですが。麻生副総裁と茂木幹事長がそれに乗った場合、グンと再選の可能性が出てくるという見方もあります。“談合再戦”という人もいるんですが、それはどうご覧になりますか。

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
それがね、さっき小泉さんがあの街頭演説で「このままでいいのか」と「親分の言うことを聞いて」ね。だから今度、派閥を解消したわけですよね。解消してないのは麻生派と茂木派だけど。ただここでもう1回みんな踏みとどまって考えてほしいのは、もう1回自分の頭で考えてですね、「このままでいいのか」と、このままで自民党と日本の将来があるのか、個人個人が自分の頭で考えて投票する時期に来てると私は思いますね。

総理自身も周辺に「当面解散することはない」と発言

ーーそして気になるのが、岸田総理が総裁選出馬に向けて、総理周辺が「再選したら来年の夏の参議院選挙まで衆院選挙はない」と、「解散はない」というのを言って回っているんですよね。岸田総理自身も周辺に「当面解散することはない」などと語り出しているわけです。これをどうご覧になりますか。

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
解散権のない総理っていうのは、全く正直言って力のない総理ということの裏返しなんですよね。私はもっと心配するのは、このままいってひょっとすると来年、衆参ダブル(選挙)になる危険性があるんじゃないかと。そうすると、衆議院も参議院も両方負けるという危険性があるような気がしますよね。だからこの際、早く党の顔を変えてね、新しい政策や新しい方法を模索することの方が私は喫緊の課題だと思いますね。

次期総裁 麻生さんや菅さんにはっきりものが言えるかが一番重要

村上誠一郎元行政・規制改革担当大臣:
総理総裁というのは人気というんですかね、それで決めるものなのかなと。さっき申し上げたように、本当にこれから世界の状況を見ると、プーチン、習近平、トランプとわたり合える能力があるのかどうか。それから一番大事なのはですね、私はもうこの十数年間で次の世代が生き残るためにですね、基本である財政金融外交がもう今大変な状況で、株の乱高下や円安だと、これに対してですね、きちっと政策がわかっていて対応できるかどうか。それから最後にですね、一番重要なのは麻生さんや、菅さんや岸田さんや茂木さんにね、やっぱり「是は是、非は非」とはっきりものが言えるのかどうか、そこらへんが一つのポイントになるのではないかという気がしますね。

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