■パリオリンピック™ レスリング男子フリー65キロ級 決勝(11日、シャンドマルス・アリーナ )
レスリング男子フリー65キロ級の決勝が行われ、清岡幸大郎(23、三恵海運)がR.アムザードハリリ(22、イラン)に勝利し、金メダル獲得、この階級、東京五輪金メダルの乙黒拓斗に続き2大会連続金メダルとなった。
女子57キロ級で金メダルを獲得した櫻井つぐみ(22、育英大学助手)と幼少の頃から練習を共に行ってきた。櫻井に続いて金メダルを狙う清岡は準決勝で第1ピリオドはアジア王者のT.トゥムル オチル(26、モンゴル)にリードされるが、第2ピリオドは得意のタックルを軸に猛攻を仕掛けて、5-1と逆転勝ちで決勝進出を決めた。
試合前のウォーミングアップエリアには男子グレコローマンスタイル60キロ級の金メダリスト文田健一郎(28、ミキハウス)が激励に訪れて、言葉をかわしていた。
入場では刀を抜くパフォーマンスを見せてくれた清岡、決勝は世界ランク2位のアムザードハリリと対戦。第1ピリオドはお互いフェイントの掛け合い、しかし、残り1分4秒で場外に出され1点を先制された。それで残り27秒でタックルが決まるとそこからローリングで連続ポイント、10-1で折り返した。
第2ピリオドに入っても点差を考えずにしっかり守った清岡は初出場で金メダル獲得、この階級、東京五輪金メダルの乙黒拓斗に続き2大会連続金メダル、そして、日本勢は6日連続での金メダル獲得となった。
清岡は金メダル獲得後は観客席にいた男子グレコローマンスタイル77キロ級金メダリストの日下尚(23、三恵海運)、そして、幼馴染で女子57キロ級で金メダルを獲得した櫻井つぐみ(22、育英大学助手)と喜びを分かち合った。
試合後、清岡は「自分の持ち味でポジションになれば絶対に返すことができるっていう自信はあったので、本当はもうあれで決め切るつもりだったんですけど、最初に気持ちで攻めてポイントを取ることができたのそれが後半に生きたのかな」と試合を振りかえった。
幼馴染の櫻井に対しては「いやもう、何としてでも勝たなきゃいけないっていう、勝って俺にプレッシャーをかけてくれとつぐみにも伝えましたし、それがいい方向に力に変えて試合に臨むことができたので、本当いい関係でここまで来て2人で金メダルを取ることができた」と笑顔を見せてくれた。