■第93回全日本フィギュアスケート選手権(22日、大阪・東和薬品RACTABドーム)
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(24、シスメックス)が、合計228.68点の高得点で全日本4連覇を達成した。
全日本女子の4連覇は、近年では浅田真央(06~09年)、宮原知子(14~17年)以来、史上9人目となった。
世界ジュニア女王の島田麻央(16、木下グループ)が3回転アクセルを着氷させるなど、堂々の演技を披露したが回転不足を取られるなど及ばず準優勝。2003年の安藤美姫以来となるジュニア選手の頂点は逃したが、3大会連続の表彰台入りを果たした。SP4位の樋口新葉(23、ノエビア)が3位で3年ぶりの表彰台入り。
島田が高得点をマークした直後、最終滑走の坂本は、冒頭で幅のあるダブルアクセルを決めると、3回転ルッツ、さらにダブルアクセルから3回転サルコウへの連続ジャンプで得点を重ねていく。後半は3回転フリップで着氷でバランスを崩したが、3回転ループを決めるなど、最後のステップまで滑り切った。
キスアンドクライで得点が出ると「良かったー」と安堵した坂本。これで来年3月の世界選手権(アメリカ・ボストン)の内定も手にした。
島田は冒頭で3回転アクセルを着氷させると、大技の4回転トウループに挑むが転倒。その後は切り替えて、3回転ジャンプを次々と降りて得点を重ねた。4回転の失敗以外は大きく崩れることなく滑り切ったが、3回転アクセルはショートと同じく回転不足を取られた。演技後は観客の声援に笑顔で応え、全日本自己最高位となる2位に入った。
【女子結果(合計点)】
1)坂本花織 228.68点
2)島田麻央 219.00点
3)樋口新葉 206.40点
4)千葉百音 205.69点
5)松生理乃 204.00点
6)山下真瑚 200.25点