8日に発生した日向灘を震源とする最大震度6弱の地震に伴い、「巨大地震注意」の南海トラフ臨時情報が発表されてからおよそ4日が経過しました。
気象庁は先ほど、この地震について情報を更新し、「プレートの状態の変化を示すような通常とは異なる地殻変動は観測されていない」として、巨大地震発生の可能性に変化はないと明らかにしました。
この地震に連動して別の巨大地震が発生する可能性は普段よりも高い状態が続いていますが、8日夜の時点から高まっているわけではありません。
南海トラフ地震の想定震源域などでは、8日の震度6弱が発生したあと、きょう正午までに、震度1から3の地震をあわせて23回観測したということです。
地震活動は徐々に減衰しているものの、まだ活発な状態だとして、揺れが強かった地域では引き続き、最大震度6弱程度の非常に強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
気象庁と内閣府は、関東の太平洋側から沖縄にかけての南海トラフ巨大地震で被害が想定されているエリアでは、揺れや津波への備えの確認や自治体などの呼びかけに応じた防災対応などを続けるよう呼びかけています。