パリオリンピック™に出場した陸上の男子4×100mリレーメンバーや、走高跳で88年ぶり5位入賞の赤松諒一(29、SEIBU PRINCE)ら日本代表が13日、帰国した。取材に応じた赤松は「来年は世界陸上東京大会があるのでメダルを目指して跳躍できたら」と目標を口にした。また女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(26、JAL)は練習拠点のチェコに凱旋し、約200人に出迎えられ祝福された。
【写真を見る】88年ぶり5位入賞の赤松諒一ら陸上日本代表が帰国 金メダルの北口榛花は練習拠地チェコに凱旋 25年東京世界陸上に期待
今大会、日本勢は北口の金メダルを含め11種目で入賞する健闘を見せた。来年開催される2025東京世界陸上での活躍が期待される。
2大会ぶりの表彰台を目指した男子4×100mリレーの桐生祥秀(28 、日本生命)は「来年、東京世界陸上もありますし、4年後にはロス(五輪)もあるのでそこを見据えてみんなでまた一丸となって走りたい」と意欲を見せた。決勝で1走を任された坂井隆一郎(26、大阪ガス)は「本当に個々の力をもっともっと上げていって、個人でもリレーでもしっかりいい結果を残せるように、ここから頑張っていきたい」。予選を走った栁田大輝(21、東洋大)は「個人的にも悔しいですし、チームにも、直前のメンバー変更となってしまって迷惑をかけたのでその借りを返したい」。アンカーを務めた上山紘輝(25、住友電工)は「また強くなって来年東京世界選手権に戻ってきたいなと思います」とそれぞれ来年の世界陸上に向けてリベンジを誓った。
男子走高跳で日本勢88年ぶりの5位入賞を果たした赤松諒一(29、SEIBU PRINCE)は「今までで一番良い跳躍ができたかなというふうに思ってるので、その点かなり自信に繋がるような試合になったかなというふうに思います」と振り返り、「まずは世界陸上が来年東京で開催されますのでそこではメダルを目指して跳躍できたらなというふうに思ってます。ロス大会も僕の体力が続く限り挑戦し続けていきたいなというふうに思ってますので、そのときまでに今まで以上の力をつけてその試合に臨めるようにしっかりトレーニングに励んでいければ」と意気込んだ。
五輪史上“最難関”コースと言われたマラソンでは男子・赤﨑暁(26、九電工)と女子で鈴木優花(24、第一生命)が揃って自己ベストを更新し、6位入賞を果たした。赤﨑は「練習の成果を発揮することができたのかな」と自信をのぞかせ、「しっかりと日本記録を目指していきたいと思っている」と今後の目標を語った。一方の鈴木は「気持ち的な面でも、体の面でも余裕のない状態が続いていたので、結果的に全力を出せたら、もうそれでいいかなと思うぐらい吹っ切れてレースには挑んでいきました」と振り返り、来年の世界陸上に向けて「もちろん出たい」と意欲を見せた。
【パリ五輪陸上日本代表 メダリスト・入賞者】
■金メダル
女子やり投 北口榛花(26、JAL)
■5位入賞
男子110mハードル 村竹 ラシッド(22、JAL)
男子4×100リレー
男子走高跳 赤松諒一(29、SEIBU PRINCE)
■6位入賞
男子マラソン 赤﨑暁(26、九電工)
男子4×400mリレー 中島佑気ジョセフ(22、富士通)、川端魁人(25、中京大クラブ)、佐藤風雅(28、ミズノ)、佐藤拳太郎(29、富士通)
女子マラソン 鈴木優花(24、第一生命)
■7位入賞
男子20キkm競歩 池田向希(26、旭化成)
■8位入賞
男子20キkm競歩 古賀友太(25、大塚製薬)
男女混合競歩リレー 川野将虎(25、旭化成)/岡田久美子(32、富士通)
男子3000m障害 三浦龍司(22、SUBARU)