16日に関東に最接近する見込みの台風7号。小笠原諸島・父島では14日夕方に暴風域に入りました。影響は交通機関にも広がっていて、東海道新幹線は東京-名古屋間で16日始発から終日運転を取りやめることが決まりました。
【動画】台風7号「予定を切り上げ帰るしか…」16日に関東に最接近 新幹線や空の便は運休・欠航も【news23】
台風7号が接近している東京・小笠原諸島の父島。午後6時の海は大荒れです。
記者
「ロープでつながれている船もかなり揺れています」
風の影響か、自転車が倒れている様子も。父島では最大瞬間風速31.3メートルを観測、今年一番強い風が吹きました。さらに午後10時までの24時間に降った雨の量は100ミリを超えました。
小笠原諸島の北に位置する八丈島。まだ台風の気配はありませんが、週末「満室」の予約が入っていたホテルではすでに影響が…
八丈ビューホテル 宮代昌秀 支配人
「このように台風キャンセル、台風キャンセル、台風キャンセル。こんなのが続いています。(Q.何件くらいになりますか?)トータルで台風が理由でキャンセルされたのは、現時点で約47、8組。お盆の時期なので、お子様も夏休みで楽しみにしてたんですけどって本当に私どもも心苦しいんですが」
このホテルは去年8月の台風の際もキャンセルが相次ぎ、2年連続で書き入れ時に台風の影響を受けました。
15日、伊豆諸島では最大瞬間風速60メートルが予想されていて、一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹く見込みです。
【 予想最大瞬間風速 】(15日)
伊豆諸島 60メートル
小笠原諸島 35メートル
台風7号は当初の予想よりも東寄りに進路をとり、16日に千葉県・茨城県など関東の沿岸部に接近するおそれがあります。
15日から16日までに予想される24時間降水量は、関東甲信の多いところで300ミリとなっています。
【 予想雨量 】(15日午後6時~の24時間)
関東甲信地方 300ミリ
東北地方 120ミリ
お盆のUターンラッシュを直撃するおそれ…
記者
「東京駅に来ています。東海道新幹線の改札前には、金曜日の計画運休についての案内が出されています」
JR東海は16日金曜日、東海道新幹線の東京-名古屋間の運転を始発から終日取りやめることを決めました。名古屋-新大阪間は大幅に本数を減らしたうえで、グリーン車を除き、全席自由席にするということです。
早速、予定を変更した人も…
会社員(大阪から上京)
「あと2日ぐらいは滞在する予定だったが、切りあげて早い段階で帰った方がいいんじゃないかという感じですね」
学生(広島から上京)
「16日に帰る予定だったが運転取りやめのニュースが入ったので、あす帰ることにしました。(Q.手続きは?)めっちゃネット混み合っていて(切符を)取るのが大変でした」
また、JR東日本は16日の昼から夜にかけて、東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線で全区間または一部の区間で運転を取りやめる可能性があると発表しました。
運航の取りやめは、空の便でも。
全日空は、16日に羽田空港や成田空港などを発着する国内線あわせて280便を欠航すると発表しました。また、日本航空は16日の午後以降に羽田空港と成田空港を発着する国内線191便の欠航を決定しました。
予定変更の検討が必要となりそうな台風7号。この台風と勢力や進路の特徴が似ているのが、2019年、強い勢力で関東に上陸した台風15号です。
特に大きな被害を受けた千葉県鋸南町では、約7割の家が被災しました。14日、訪れると…
80代(一人暮らし)
「(19年の時は避難先から)帰ってきたらもう屋根が無くて、取れちゃって全部無い。台風がね、困っちゃいます。海がすぐそばだから波も凄いんですよ」
今回も台風が接近したら避難するといいます。
80代(一人暮らし)
「一時、他所へ逃げていかなくちゃいけない。しょうがない、台風は」
また、強風に備える人も…
70代
「建材など色んなものが飛ばないように。飛ぶようなものは片づけている」
お盆休みに直撃のおそれがある台風7号、早めの備えが必要です。