16日の東京株式市場では取引開始直後から幅広い銘柄に買い注文が集中し、日経平均株価はきのうの終値より一時1100円以上上昇しました。取引時間中に3万7000円台を回復するのは、今月2日以来です。
【動画】日経平均株価一時1100円超値上がり 3万7000円台を回復 急速な円安進行 1ドル149円台 アメリカ景気後退懸念が和らぐ
東京市場でも半導体や自動車などの輸出関連株を中心に幅広い銘柄が買われ、全面高の展開となっています。
背景にあるのは、アメリカが景気後退に陥るとの懸念が和らいだことがあります。
昨夜、アメリカで発表された7月の小売売上高が市場の予想を上回る伸び率だったことで、市場ではアメリカ経済の底堅さが意識されました。
これを受けて、ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が500ドルを超える上昇となるなど、主要な株価指数が値上がりしました。
また、円安も株価を押し上げています。
アメリカが利下げを急速に進めるとの観測が後退し、日米の金利差が縮まりにくいとの見方から円を売ってドルを買う動きが強まり、一時、円相場は1ドル=149円台前半をつけるなど、前日より2円近く円安となっています。