自民党は総裁選について、来月12日告示・27日投開票とする日程を正式に決めました。選挙戦のキャッチコピーは「THE MATCH」。どのような戦いとなるのでしょうか?
【動画】自民党総裁選、9月12日告示・27日投開票に正式決定 選挙期間は“過去最長”の15日間 キャッチコピーは「THE MATCH」
けさ、自民党で開かれた総裁選挙管理委員会で正式な日程が決まった自民党総裁選。そのキャッチコピーは「THE MATCH」。関係者によりますと、考案にあたっては、自民党が独自に開発したAIも使われたということで、歴代の自民党総裁の顔写真を使ったポスターや動画も作成しているといいます。
これまで11人が立候補に意欲を見せている今回の選挙戦。従来12日間で行われることが多い選挙期間は、いまのルールになってから最も長い15日間となりました。
自民党 石破茂 元幹事長
「いろんな考えを党員の方のみならず、日本国中あちこちで大勢の方に聞いていただける。長い期間が設定されたことは良いことだったなと」
ただ、党内からは裏金事件で逆風が続く中、“総裁選の期間を長くすることで露出を増やし、支持率を回復したい”との本音も聞こえてきます。
また、きょうの会合では選挙戦について、ある方針が示されました。
自民党 逢沢一郎 選管委員長
「政治とカネといった問題などで、わが党が大変厳しい国民から指弾を受けている。そういった状況を重く受け止め、カネをかけない、あるいはカネのかからない事前の準備に極力努力をいただく」
目指すのは、“お金のかからない選挙戦”。
実際、総裁選に出る候補者や陣営はどのような選挙活動を行うのか、過去の様子を見てみると…
過去のニュース映像
「選挙対策で後れをとった三塚派ですが、党員票獲得のため電話作戦を本格化してきました」
地方票を得るための電話作戦に。候補が訴える政策を周知するため、ビラを作って配布。100万人を超える党員にビラを郵送するだけでも1億円かかると言われ、総裁選へ立候補するにあたっては、資金力も必要不可欠だとされています。
選挙管理委員会は告示後の選挙戦を党が管理し、告示前に行う候補者の選挙活動についても抑制的に行うよう呼びかけていく方針です。
「ポスト岸田」候補の動きも活発になっています。
自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「おはようございます」
自民党 鬼木誠 衆院議員
「きのう(の会見)は感動しました。頑張ろうね」
自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「宜しくお願いします」
自民党 鬼木誠 衆院議員
「国民に、政治に希望を持ってもらえるような総裁選にしていきましょう」
自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「ありがとうございます」
小林前経済安保担当大臣は自民党議員の事務所を訪問し、支援を呼びかけました。また石破元幹事長は22日にも、河野デジタル大臣は26日にも立候補を表明する見通しです。
一方、自民党に先立ち、来月23日に代表選を行う立憲民主党は…
立憲民主党 岡田克也 幹事長
「『ドリームチーム』とかいろんなこと言われましたが、表紙が変わったからといって実質が変わるわけではない。政治とカネの問題についてきちんと決着をつけるとか、そういうことが期待できるとは私は思いません」
選挙戦を通じて、政治の信頼回復につなげることは出来るのでしょうか。