埼玉県が“高級フルーツ王国”に⁉ 「量より質」でブランド梨やイチゴは日本一に 産地化を目指す幻のフルーツ「ポポー」とは【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-09-13 23:30

9月に入っても厳しい暑さが続いていますが、秋の味覚は、続々とスーパーに並びはじめています。

【写真を見る】埼玉県が“高級フルーツ王国”に⁉ 「量より質」でブランド梨やイチゴは日本一に 産地化を目指す幻のフルーツ「ポポー」とは【Nスタ解説】

ブランド梨「彩玉」が日本一 埼玉が“フルーツ王国”に?

山内あゆキャスター:
埼玉が高級フルーツ王国になろうとしています。秋の味覚、梨です。第3回全国梨選手権で初めて最高金賞に輝いたのが埼玉県の限定生産“彩玉梨”です。今日は永井さんにご用意したので、試食をお願いします。

歴史・時代小説家 永井紗耶子さん:
すごく瑞々しい。香りも良く、美味しいです。

山内キャスター:
彩玉は、すごく大きいことが特徴です。550g以上で彩玉として認められます。1玉1000円ぐらいの高級梨です。豊洲市場ドットコムの青果バイヤー、八尾昌輝さんによると「梨は暑い年ほど美味しくなる」とのことです。
大きいと大味になるイメージがありますが、大きいほど甘くなるので大玉がオススメで、ザラザラよりも艶があるものが熟したサインだということです。

そして大きな梨を育てるために、大澤農園は様々な工夫をしています。元々彩玉は大きくて育ちやすい品種ではあるのですが、例えば一般的な幸水は一本の木に60個ほど実を残す一方、彩玉は36個と少なくすることによって栄養を一つ一つに多く吸収させ、実を少なくして育てているということです。

さらに埼玉は、いちごも金賞を取っています。2年連続日本一に輝いたのが埼玉の“あまりん”です。1粒約200円するのですが、八尾昌輝さんによると「“1度は食べてみたい”憧れの存在に。地元でも手に入らないほど人気がでています」ということです。

ただ、埼玉県=フルーツ王国というイメージがあまりなかったですよね。例えば、梨は全国10位(1位は千葉)、いちごは、全国12位(1位は栃木)です。八尾昌輝さん曰く「おいしいが収穫量は少なめ。他県との差別化で“高品質”に舵をきっている」これが埼玉フルーツだということです。

日比麻音子キャスター:
量よりも質、そしてユニーク。この大きさ、味もここにしかないものがあります。

知られざる“埼玉フルーツ” 県外では入手困難

山内キャスター:
また、今シーズンは終わってしまったのですが、“ちちぶ山ルビー”というブドウを来年狙ってみてください。埼玉・秩父で生産され、種なしで皮ごと食べられます。生産農家の直売所などで販売しているのですが、今年は既に終了してしまいました。ふるさと納税も狙い目ということです。

続いて、8月から秋にかけて人気の埼玉フルーツは、黒いちじくの“ビオレソリエス”です。暑いほどおいしく育ちます。糖度は25〜28度で、生産量が大変少ないのでパティシエが取り合ってしまうほどの人気です。

埼玉県のホームページによると、戦略的に産地化を図りたい果物が紹介されていました。さくらんぼの“おうとう”、レモン、マンゴー、バナナ、ポポーなどです。「幻の果物」ポポーはあまり聞き覚えがないと思います。埼玉「BIG YARDポポー農園」のポポーを購入したところ、1kg3500円でした。

一体、ポポーはどんな果物なのでしょうか。ポポーは北米原産の果物で、日本にも明治時代に取り入れられているそうです。バナナやマンゴー、カスタードに似ているというような味の感想があるそうですが、永井さんに試食していただきます。

永井紗耶子さん:
バナナ、マンゴー、カスタード全部感じます。なめらかで、ちょっと酸味もありますが、最終的にカスタードのような甘さを感じ、臭みも無く爽やかです。こってりしているかもしれません。

山内キャスター:
こってりトロっとした辺りをカスタードと表現される方がいるのかもしれません。ただ、現在の生産者はほぼおらず、八尾昌輝さんも「豊洲市場ではここ2年見ていない」と言っていました。

流通しにくい理由に、常温だと1日で黒っぽく変色してしまう、風対策をしないと実が落ちてしまうというところがあります。

日比キャスター:
フルーツというと山梨や岡山などのイメージがありますが、埼玉も盛んなのですね。

永井紗耶子さん:
首都圏近郊で届きやすいということもあるのかもしれません。私は横浜出身なのですが、“浜なし”という梨もあります。また、このようなオリジナリティのあるものがいろいろ出てくると楽しいですね。

==========
<プロフィール>

永井紗耶子さん
「木挽町のあだ討ち」で第169回直木賞受賞
歴史・時代小説家 過去に新聞記者の経験も

  1. アメリカ航空機大手ボーイングで16年ぶりにストライキ
  2. 松岡昌宏 登場! 『ジョルジオ アルマーニ』表参道店オープニングイベント 松岡は「その人の目線で活動することを意識」
  3. “自ら戻って来た”逃げたドーベルマンなど大型犬3頭 千葉・四街道市で無事発見 周辺の事業者は「1日中 注意していた」【news23】
  4. 東京2025世界陸上開幕まで1年 やり投・北口榛花連覇へ!パリ五輪で話題となった"寝転びポーズ"の秘密とは
  5. 東京・足立区の区立中学校の関係者11人が結核の2次感染と判明 区「今のところ新たな感染拡大の恐れはない」
  6. 脱サラしてコメ農家に! 妻を説得した「プレゼン力」と31ページに渡る“未来設計”【ゲキ推しさん】
  7. ロシアがイギリス外交官6人を国外追放 スパイ活動の疑い 治安機関FSB「ロシアの安全保障を脅かす」、イギリス外務省「主張には全く根拠がない」
  8. ロシア軍に動員されたインド人45人が除隊  だまされてウクライナ前線に派遣  いまだ50人が残留
  9. 埼玉県が“高級フルーツ王国”に⁉ 「量より質」でブランド梨やイチゴは日本一に 産地化を目指す幻のフルーツ「ポポー」とは【Nスタ解説】
  10. “キラキラネーム”が事実上制限に? 「改正戸籍法」が2025年5月施工 全国民が戸籍の氏名にふりがな登録へ【Nスタ解説】
  1. “自ら戻って来た”逃げたドーベルマンなど大型犬3頭 千葉・四街道市で無事発見 周辺の事業者は「1日中 注意していた」【news23】
  2. “キラキラネーム”が事実上制限に? 「改正戸籍法」が2025年5月施工 全国民が戸籍の氏名にふりがな登録へ【Nスタ解説】
  3. 東京・足立区の区立中学校の関係者11人が結核の2次感染と判明 区「今のところ新たな感染拡大の恐れはない」
  4. 松岡昌宏 登場! 『ジョルジオ アルマーニ』表参道店オープニングイベント 松岡は「その人の目線で活動することを意識」
  5. 「あんなの落ちてきたら死にますよ」 突然の倒木で人命が奪われることも… 首都圏で急増中の“ナラ枯れ” 対策は?(2023年7月29日放送)【報道特集】
  6. 脱サラしてコメ農家に! 妻を説得した「プレゼン力」と31ページに渡る“未来設計”【ゲキ推しさん】
  7. 東京2025世界陸上開幕まで1年 やり投・北口榛花連覇へ!パリ五輪で話題となった"寝転びポーズ"の秘密とは
  8. 『犬を殺してくれ』と高齢の飼い主…泣き叫ぶワンコの様子と『現在の姿』に涙が止まらないと77万再生「胸が苦しい」「どれだけ寂しかったか」
  9. ロシアがイギリス外交官6人を国外追放 スパイ活動の疑い 治安機関FSB「ロシアの安全保障を脅かす」、イギリス外務省「主張には全く根拠がない」
  10. ロシア軍に動員されたインド人45人が除隊  だまされてウクライナ前線に派遣  いまだ50人が残留
  11. アメリカ航空機大手ボーイングで16年ぶりにストライキ
  12. 犬が飼い主の腕を舐めようとしたら…想像の斜め上をいく『舐め方のクセ』が179万再生「味わうな味わうなw」「思った以上で草」と大爆笑