北京、2024年9月16日 /PRNewswire/ -- 中国の著名な社会学者である費孝通氏の学問精神を継承し、促進することを目的とした教育プロジェクト「江村書院」が、中国東部の江蘇省蘇州市呉江区の開弦弓村で建設中です。
今年2月に着工して以来、このプロジェクトは学術界および社会全体から広く注目を集めています。
開弦弓村、通称「江村」は、費孝通氏による詳細な研究で知られています。1936年から2002年にかけて、同氏はこの村を26回訪れ、「中国農村の生活」や「郷土中国:中国社会の基礎」といった重要な著作を執筆し、これにより、この村は中国農村研究の重要な窓口となりました。
このプロジェクトの建設は、費孝通氏の探究精神の継承であると同時に、農村振興への積極的な対応でもあります。この書院は、全国的に重要な社会調査拠点、社会科学の実験室、および国際的な影響力を持つ農村振興のための研修・実践拠点の創設を目指しています。
このプロジェクトは35.5ムー(約2.67ヘクタール)の敷地を有し、教室棟や付帯施設を含んでいます。完成後、教室棟は300人の学生を収容し、授業、ディスカッション、事務所の用途に利用される予定です。来年6月までに完成し、利用開始される予定です。
江村書院は、1つの基地と4つのセンターを設立します。具体的には、中国現代化江村研究基地、国際社会科学研究センター、経済・社会調査実験センター、農村振興研修・実践センター、そして文化遺産・イノベーションセンターです。
書院では、都市と農村の一体化、農村振興、社会ガバナンス、文化遺産に関する教育と研究を行い、影響力があり再現可能な理論的成果の創出に取り組みます。