猫は四足歩行の動物ですが、後ろ足の筋肉が発達しているので、健康体であれば「二本足で立つ」ことができます。スクッと直立する姿は少しレアですが、どんなときにこの行動を起こすのでしょうか?今回は、二本足で立つタイミングを4つご紹介していきますので、行動に秘められた理由とあわせてご覧ください。
1.気になるモノや音を観察したいとき
気になるモノが見えない、どこから音が聞こえてくるか分からないというときは、目線を高くして周りを観察するために、二本足で立ち上がることがあります。
具体的には、食卓の上に準備しておいた飼い主さんのゴハン、外から聞こえてくる小鳥の鳴き声などが挙げられます。
好奇心旺盛な猫の場合は、遠くから観察するだけにとどまらず、実際にその場所まで近づいていく可能性もあるでしょう。
また、猫の視線より高い位置からオモチャを揺らして遊んでいるときも、二本足になって健気に手を伸ばす姿が見られます。
2.飼い主さんの気を引きたいとき
猫とのコミュニケーションを一番に考えている飼い主さんでも、どうしても手が離せない、他の作業に集中したいというシチュエーションもあるものです。
そんなときこそ猫は、飼い主さんに気づいてもらおうと、自分の存在をアピールし始めることがあります。
撫でて欲しい、ゴハンが欲しいといった要求がある際には、手を伸ばしてくることもありますが、爪を出しっぱなしにしている猫にはご注意ください…!
ちなみに、筆者は以前朝寝坊をした際、仁王立ちをした愛猫から、ベッドをじっと覗き込まれたという経験があります。
3.じゃれ合っているとき
通称「にゃんプロ」と呼ばれる、猫同士のじゃれ合いをご存知でしょうか?
足でケリケリする、追いかけっこをするといった行為全般を指しますが、そのうち二本足で立ち上がって、プロレスのような取っ組み合いを始めることもあります。
体を大きく身構えて威嚇をするために、二本足の立ち姿になっていることが考えられます。
仲良しな猫同士であればケンカごっこととらえてよいですが、ケガが心配されるレベルであれば、飼い主さんの介入も必要です。
4.トイレをしているとき
猫がトイレをするときの行動をよく確認すると、二本足で踏ん張っている様子が見られる場合もあります。
単にトイレがしやすい体勢だからと考えられる一方、トイレへの不満のあらわれである可能性もゼロではありません。
周りをキョロキョロと見渡しながらトイレをしている、砂に触れないようにトイレのフチに足をかけているといった様子が見られる場合は、慎重に対応しましょう。
トイレを清潔に保つことはもちろん、静かで落ち着ける環境を整えてあげてください。
まとめ
猫が二本足で立つ行動は、観察や飼い主さんへの存在アピール、猫同士のじゃれ合いやトイレのタイミングに見られます。
普段の四足歩行の姿とのギャップに魅了される人も多く、猫の立ち姿をテーマにした写真集にも人気が集まっています。
猫が自発的に立っているのであれば、基本的には問題ありませんが、トイレに不満を感じていないか、本気のケンカをしていないかなど、常に様子を気にかけてあげましょう。
関連記事
・『犬用ベッドを猫が陣取って…』犬がとった『優しすぎる解決法』が111万再生「優しいなあ」「はみでちゃったw」「最後は一緒w」の声
・猫が足を噛む6つの理由と対策
・猫が乗ってくる5つの理由とその心理
・保護子猫に初めてのドライヤーをした結果…可愛すぎる『変化』が38万7000再生「ふわふわ度が増し増し」「ぽやぽやでかわいぃ」の声
・猫が「アオーン」と鳴く時の気持ち