東京・墨田区や港区で、水道水からシンナーなどのような臭いが発生。「アンモニアのような臭い」住民は風呂に入るかどうかも悩ましい状況になりました。その後、異臭は解消しましたが、原因はなんだったのでしょうか。
【写真を見る】「シンナーのような臭い」東京・墨田区と港区の水道水から“異臭” 原因は「水の停滞」【news23】
東京・墨田区と港区の水道水から“異臭” 原因は?なぜ同じ日に?
女性が“異変”に気づいたのは、浴室でした。
住民
「このシャワーからと、お湯を張っていたがそこからも臭い。“シンナー”とか、そういう臭いがすごく鼻を突いた」
東京・墨田区に家族3人で暮らす女性。水道水から異臭がしたそうです。
住民
「夜にパトカーかな?『飲まないでください』『水をもらいに行ってください』と言われて、すぐ行った」
墨田区の一部の世帯で「異臭がする」と連絡があったのは、24日の朝。その2時間半後、今度は10キロ以上離れた港区でも、一部の水道水に同じような異臭が確認されたのです。
住民
「(朝)コップに水を汲んで歯を磨こうとしたら、異臭がしたのですぐにやめた。“アンモニア”のような臭い。水の色も透明で何も変わらなくて、臭いは…鼻に近づけると臭いがしちゃう」
女性は「料理に水道水を使えない」と、近くで食料を購入。風呂に入るかどうかも悩ましいと困惑した様子でした。
こちらの女性が気になったのもお風呂です。
住民
「今、帰宅したばかりなんですけど…お風呂は一旦やめておいた方が良いですか?」
水道局職員
「お風呂は大丈夫なんですけど、飲み水としてはまだちょっと待って…」
住民
「臭いは大丈夫?」
東京都は、墨田区と港区の合わせて約420件の水道水から異臭が発生していることを確認。水道水を飲まないよう呼びかけました。
なぜ異臭が発生したのか。都はその原因について…
東京都
「配水区域の末端に水が停滞していた」
水道水は排水する区域が分けられていて、水がその区域から出ないようバルブが閉められています。今回、そのバルブ周辺に水が長時間溜まったことで異臭が発生したとみられるということです。
その後、排水管の水を入れ替えた結果、異臭は解消。これまでに健康被害の申告はないと言います。
ただ都は、「なぜ異臭が発生したのか」、また「なぜ一般家庭に流れたのか」は分かっていないとし、同じ日に2か所で異臭が発生したことについては、「偶然としか言いようがない」としています。