牛丼チェーン大手の吉野家は、今日からカレーを新しくします。カレーをめぐって各社のリニューアル合戦が激化しています。
吉野家がリニューアルするのは、秋冬商品として販売している「黒カレー」(税込465円)と「ハヤシライス」(税込619円)です。
「黒カレー」はタマネギの量を増やして甘みを強化。「ハヤシライス」はトマトの配合量を増やしたということです。
さらに「オム玉子」を使った新商品「牛オム黒カレー」(税込814円)と、「牛オムハヤシライス」(税込814円)の販売も開始しました。
今回のリニューアルで若年層や女性客を取り込んでいきたい考えです。
牛丼チェーンのカレーをめぐっては、松屋が今年7月、ビーフカレーからチキンカレーに変更。物価高を背景に牛丼などを一斉値上げしましたが、カレーは580円から480円に値下げしました。また、おとといからは期間限定の「ごろごろチキンのバターチキンカレー」(税込880円)を投入しています。
さらに、すき家は来月からカレー(税込490円)をリニューアル。子どもやお年寄りでも食べやすい甘口にし、ファミリー層を強化します。
フードアナリストの重盛高雄氏によりますと、優劣がつけずらくなっている牛丼に代わって、特徴あるカレーで他社との差別化を行い、子どもや女性などの新たな客層を獲得する狙いがあるということです。
また、深刻な人手不足からレトルトやチルド調理などで比較的オペレーションが簡単なカレーに各社が注目している背景もあるとしています。