猫は言葉を持たない動物ですが、その豊かな表情とボディランゲージを通じて、飼い主にさまざまな感情を伝えています。では猫があらわす「喜怒哀楽」のサインには、どんなものがあるのでしょうか?
1. 猫の「喜び」のサイン
猫の喜びのサインといえば、ゴロゴロ・スリスリなどがあります。
猫が喜びを感じているときのサインはとてもわかりやすく、多くの飼い主が「喜んでるな~」と気づくでしょう。
たとえば猫が飼い主のそばに寄り添い、ゴロゴロと喉を鳴らすのは、非常に一般的な「喜び」の表現です。
または体をリラックスさせながら目を細める姿は、心地よさと安心感を感じている証。猫がゆっくりと瞬きをするのも、飼い主に対する信頼と愛情の表現です。
2. 猫の「怒り」のサイン
猫の怒りのサインといえば、「シャー」という鳴き声、毛の逆立ちや折れた耳などです。
猫が「怒り」を感じているときの表情や態度も非常にわかりやすく、比較的簡単に察知できます。
まず猫が耳を後ろに倒す、もしくはピンと立てた耳を横に向けるのは、何かに不満や警戒心を抱いているサインです。
いわゆる「イカ耳」と呼ばれますが、怒りや恐怖が頂点に達する前の前兆としてあらわれることが多く、このサインを見たら猫を刺激しないようにすることが重要です。
また猫がしっぽを激しく振り始めたときは、注意が必要です。
しっぽがゆっくりと揺れている場合は興奮や好奇心を示すこともありますが、犬が喜ぶように左右に激しく振っている場合は、怒りや不快感のあらわれです。
このようなときに猫に近づくと、引っかかれたり噛まれたりする危険性があるため、猫のペースを尊重して距離を保ちましょう。
さらに猫が唸り声を上げたり、「シャー」と威嚇する音を発する場合、これは怒りが非常に高まっているサイン。
こうした状況では、猫が攻撃的になる可能性が非常に高いため、すぐに距離を置いて状況が落ち着くのを待つのが賢明です。
3. 猫の「哀しみ」のサイン
猫も人間同様に「哀しみ」を感じることがありますが、人間のように涙を流すのではありません。
たとえば猫がしばしば隠れるようになったり、以前に比べて食欲が低下したり、遊びへの興味を失うなどの行動が見られた場合、それは哀しみのサインのひとつといえるでしょう。
とくに飼い主が長時間不在にしたり、コミュニケーションがとれてない場合、猫は深い悲しみやストレスを感じることがあります。
また猫が頻繁に鳴くようになったり、「依存」が強くなったりする場合も、哀しみや不安をあらわしていることも…。
普段は静かな猫が急に鳴き続け、飼い主のそばから離れないのは、何かが猫にとって非常にストレスフルな状況であるのかもしれません。
4. 猫の「楽しみ」のサイン
猫が「楽しみ」を感じているときのサインには、興奮して走り回ったり、高いところに飛び乗ったりすることがあります。
たとえば猫じゃらしを追いかけたり、おもちゃを噛んだりしている姿は、猫が遊びを通じて楽しんでいるのを伝えているのかもしれません。
また猫が好奇心を持って新しいものに興味を示すのも、楽しみを感じているサインともいえます。
新しいおもちゃや、家の中の新しい場所を探索する姿は、猫が自分の世界を楽しんでいるようにも見えますね。
まとめ
猫の「喜怒哀楽」を理解することは、飼い主にとって非常に大切といえます。
猫の感情を読み取ることで、猫とのコミュニケーションが深まり、より良い関係を築くことができるからです。
猫が喜びを感じているときは一緒に楽しんで、また怒りや哀しみのサインに気づいたときは、猫がストレスを感じないような環境を整えたり、そっと猫の様子を見守ったり。
このように猫の感情を理解し、上手に対応することで、猫との生活がより豊かで充実したものになるでしょう。
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