東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、きょう東京科学大学が発足しました。医療と理工系技術の連携で世界トップクラスの科学系大学を目指します。
日本には最高水準の研究や教育を行う10の「指定国立大学」があり、東大や京大などと並んで東京医科歯科大学と東京工業大学も含まれています。その大学同士の統合は初めてです。
今回の統合により、理工系の新しい技術を医療現場で活かすような「医工連携」の促進を目指すことになります。
そのため、東京科学大学はこれまでの学部に加えて3つの「研究院」を新設。▼先進的な研究を推進する「総合研究院」、▼社会科学も取り込んで未知の課題を発見し解決に挑む「未来社会創成研究院」、▼未来の産業を担う人材を育成する「新産業創成研究院」です。
また、新大学は10兆円規模の基金を活用して、政府が支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指すなど、研究環境のさらなる充実をはかることにしています。
きょう会見した大竹尚登理事長は「新大学は、まず創造する大学でありたい。そして社会を変えていく。そんな大学でありたい」と抱負を述べました。