10月に入りましたが、気温が安定しません。温暖化でなにを着たらいいのか難しい時代です。ユニクロ・ワークマンの試行錯誤を取材しました。
【画像でみる】ユニクロ 秋冬新商品発表会、ワークマンの1枚で済むアウター
ユニクロ・ワークマン新戦略
きょうの東京都心。急に気温が下がって寒いような、でも暑いような。格好が難しい。
2日は10月なのに真夏日でしたが、3日は急降下して25.4℃に。
20代女性
「暑くなったり、寒くなったり。服装に悩んでしまいますね。衣替えができないです」
30代男性
「いつ頃から上着をたくさん出したらいいか、判断難しいですよね」
そして、残念なお知らせ。あしたはまた真夏日の予想です。もう体がついていけません。
年々暖かくなる日本の秋冬。なにを着たらいいのか悩みますが、服装で悩むのは作る側も同じです。
きょう行われたユニクロ、秋冬の新商品発表会。演劇のような舞台で見せたのは。
本来じっくり見せるべき新商品を何度も着たり、脱いだり。
ファーストリテイリング 勝田幸宏 上席執行役員
「防寒ウェアは単純に常時温めるというよりも、脱いだり、着たり、脱いだり、着たり。そういう用途がここ数年、増えた。ライフスタイルの変化、気候の変化に対応ができ始めている」
ユニクロでは去年10月、「暖冬」の影響で、ダウンコートなどアウターの販売が苦戦。減収となっていました。
朝晩と日中の寒暖差が大きくなった日本の秋冬。脱いだ時にかさばらず、持ち運びが楽にできる軽いアウターの需要が伸びると予測したわけです。
本来、極寒にも耐えうる防寒着を得意とするワークマン。
先日、暑くても寒くても1枚で済むというアウターを発売。断熱性と通気性、そのどちらも備えているといいます。
ワークマン 土屋哲雄 専務
「暖冬には苦しめられてる。うまくいったら、1年に1着で済むと。私たちにとっては悪夢」
各社が試行錯誤する中、ある「コート」が売れているといいます。それが…
記者
「私が着ているコートは、今年新発売のモデルです。従来のものよりも着丈が40センチ以上短いそうです」
トレンチコートといえば、長いシルエットが特徴ですが、これはかなり短い。
三陽商会 コーポレートブランドビジネス部 浅野英樹さん
「チームとしても、ここまで短いコートを出していいのかという議論は、かなり紛糾しまして」
温暖化が変える、日本の秋冬。あなたのファッションを地球が強制的に変えていきそうです。
残暑…今後1か月も高い平均気温 東京はあす再び真夏日に
國本未華 気象予報士:
気象庁が3日に発表した1か月の平均気温予報ですが、10月いっぱいはずっと気温が高いということです。
▼1週目(10月5日~10月11日)「高い」
▼2週目(10月12日~10月18日)「高い」
▼3~4週目(10月19日~11月1日)「高い」
特に2週目は平年と比べても2℃くらい高いという日がありそうです。
実は、11月に入るとガクッと気温が下がる予想があるので、そこの気温差は今シーズンに関しては大きくなりそうです。ですが、「高い」といっても毎日が真夏日というようなことはもうなさそうです。
東京の天気・気温を詳しく見ていくと、4日はいったん日差しが回復してくるので気温が上がり、最高気温は30℃予想となります。その後もやや高めの気温ですが、来週の中頃は雨をきっかけに下がる予報になっています。
さらにその後、雨の後は日差しが出ても25℃程度となりますが、実は、平年でいうとこの時期は22℃くらいなので、それに比べるとやっぱり高いです。
==========
<プロフィール>
気象予報士 國本未華さん
北海道室蘭生まれ、東京育ち
大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得
これまでにNHK、日本テレビ、テレビ東京などの報道番組で気象情報を担当