犬は飼い主にかまってもらうことが大好き!という先入観から、つい干渉しすぎていませんか。実は、犬にも「放っておいてほしい」瞬間があります。今回は犬が放っておいてほしいときに見せるサインや干渉しすぎたときに与える悪影響をみていきましょう。
犬にもひとり時間が大切…干渉しすぎるとどうなるの?
犬は飼い主や家族と一緒に過ごすことを好む傾向にありますが、四六時中、一緒にいたいというわけではありません。犬にも1匹でのんびりと静かに過ごす時間は大切です。
もしも飼い主が干渉しすぎてしまうと、犬がゆっくり休めず疲れを十分に取れなかったり、思うように過ごせずにストレスを溜めてしまう恐れがあります。
また、飼い主が隣にいることが当たり前となり、分離不安を発症するリスクも高まるので、飼い主といえど適度な距離感を保つことは大切です。
犬が『放っておいてほしい』ときに見せるサイン5選
ここで紹介するような仕草や行動を愛犬が見せたときは、「今は放っておいて」「今はひとりで過ごしたいの」と伝えています。近寄ったり触れたりせず、少し離れた場所からそっと見守ってあげましょう。
1.飼い主から離れた場所へ移動する
飼い主が近づこうとすると、スッと逃げるように離れた場所へ移動することはありませんか。これは「今は放っておいて」と伝えています。
また、先に離れた場所で1匹のんびりと過ごしているときにも近づくことは控えてください。無理に追ってしまうと「せっかく静かに過ごしていたのに」とストレスを与えてしまうのでやめましょう。
2.呼ばれても反応が薄い
いつもは名前を呼ぶとパッと振り返ってくれたり、近寄ってきてくれたりする愛犬が、なぜか今は名前を呼んでも視線を寄越すだけで反応が薄い、あるいは聞こえていないフリをしていることはありませんか。
これは聞こえていないのではなく、今はひとりのんびり過ごしたいという気持ちが強いために、あえて飼い主の呼びかけに反応せずにいるのです。
ただし、シニア期に入ってから反応が薄くなったという場合は、老化サインの1つとして耳が聞こえにくくなっている可能性が高いでしょう。
3.執拗に床の匂いを嗅ぐ
飼い主が近づいたり声をかけたりすると、なぜか執拗に床の匂いをクンクンと嗅ぎ始めることはありませんか。実はこの行動、「今は忙しいので後にしてください」と暗に放っておいてほしい旨を伝えているサインなのです。
他にも前足を舐めたり床を掘る真似をしてみたりと、「今は別のことをしているから構わないで」と伝える行動をとる犬は意外と多くいます。
4.飼い主から視線を背けたり背中を向ける
飼い主と目があったとき、ふいっと視線を逸らされたり背中を向けるように体勢を変えたりするときは、「今は大丈夫です」と放っておいてほしい気持ちをアピールしているサインです。
ただし、自分から隣にやってきて、お尻を飼い主につけるように座ってきた場合は、「あなたのことを信頼しているから隣に座らせてね」という信頼と愛情のアピールの可能性があります。
5.あくびや身震いなどのストレスサインを見せる
飼い主が触れたとき、ストレスサインを見せた場合は、飼い主に触られたことにストレスを感じていることを示しています。
- あくびをする
- 大きく体を左右に震わせる
- 自分の鼻をぺろぺろと舐める
- 唸る
上記のような行動はストレスサインの代表例です。飼い主が触れたタイミングでストレスサインを見せたときは、しばらく離れた場所から見守ってあげてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が「放っておいてほしい」とき、今回紹介したような行動や仕草で気持ちをアピールしています。無理やりかまってしまうとストレスを与えてしまうので、愛犬から近寄ってくるまでは離れた場所から見守ってあげてください。
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