■MLB ワールドシリーズ第3戦 ドジャース 4-2 ヤンキース(日本時間29日 ニューヨーク、ヤンキー・スタジアム)
ドジャースがワールドシリーズ第3戦でヤンキースを下し、初戦から3連勝で4年ぶり世界一に早くも王手をかけた。
過去のワールドシリーズ(119回)では、開幕から3連勝を挙げたチームは延べ「24」。いずれもWSを制覇しており、データ上の優勝確率は“100%”となっている。
左肩亜脱臼もフル出場した大谷翔平(30)は「もちろん明日決めるに越したことはないですし、みんなでまた明日しっかりと勝てるように」と第4戦に向けて意気込んだ。
2004年のア・リーグ優勝決定シリーズ「レッドソックス対ヤンキース」(7回戦制)で、レッドソックスが3連敗のあと4連勝で大逆転したケースはあるが、ワールドシリーズにおいては3連敗から“大逆転世界一”の例は一度もない。
15年ぶり世界一へ、3連敗で崖っぷちに立たされたヤンキース。指揮官のアーロン・ブーン監督(51)がこの日の試合後の会見で、得点圏にランナーを置いても結果を残せていないことに「そこができていないだけで、最初の数回はおそらく2、3球のボールを打てたし、(9回は)ドゥギー(バーデューゴ)が仕留めてくれた」と話し、苦戦が続く中、光もあるという。
ワールドシリーズ3戦で12打数1安打と不振の主砲アーロン・ジャッジ(32)について「この状況から抜け出せないのか?」と聞かれると「そんなことはない。私はそうは思わない」と跳ね除け、「明日、準備万端でしっかり整えてくることだ。彼はアーロン・ジャッジだ」と復活に期待した。
WSで開幕3連敗から大逆転した例は過去一度もないことに「まず明日の試合に集中。うまくいけば、その素晴らしいストーリーを作り、世界に衝撃を与えることができる」と前を向き、「今はリードを奪って、試合を優位に進め、そこからが大事なんだ。まずは1試合をつかみ取らなければならない」と巻き返しを誓った。