先月、横浜市の住宅で住人の男性が縛られたうえ暴行を加えられ死亡し、現金などが奪われた事件で、横浜地検は実行役の22歳の男を強盗致死などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、千葉県印西市の塗装工・宝田真月被告(22)です。
起訴状などによりますと、宝田被告は先月15日の午前1時すぎから午前3時すぎまでの間、仲間らと共謀し、横浜市青葉区の住宅に侵入し、住人の後藤寛治さん(75)に暴行を加え死亡させ、現金など奪った罪に問われています。
捜査関係者によりますと、宝田被告は逮捕後の調べに対し「間違いない」と容疑を認める一方で、「殺害の現場を見ていたが、自分はやっていない」という趣旨の供述をしていたということです。
警察は宝田被告を強盗殺人の疑いで逮捕していましたが、横浜地検はきょう、強盗致死と住居侵入の罪で起訴しました。
強盗致死罪での起訴となったことについて、横浜地検は「殺意を認定するだけの証拠がなかった」としています。
この事件は、実行犯が宝田被告を含め3人いるとみられていて、警察は先月17日に発生した千葉県市川市の強盗傷害事件で住人の女性(50)に重傷を負わせ、軽乗用車などを奪ったとして逮捕された久保田陸斗容疑者(21)と、女性を監禁した疑いで逮捕された藤井柊容疑者(26)を残る2人の実行犯とみて捜査しています。また、奪われた現金の回収役として木本未穂容疑者(30)が逮捕されていて、警察は指示役についても調べています。