地震学会での批判や指摘に「特段修正の必要ない」 南海トラフ地震臨時情報について評価検討会会長が見解 気象庁も現在のやり方の継続を表明

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-11-08 21:47
地震学会での批判や指摘に「特段修正の必要ない」 南海トラフ地震臨時情報について評価検討会会長が見解 気象庁も現在のやり方の継続を表明

「南海トラフ地震臨時情報」を発表するしくみについて、先月、新潟市で開かれた地震学会で、一部の研究者から「科学的根拠に乏しく、制度設計に不備がある」などの指摘が出たことについて、南海トラフ地震評価検討会の平田直会長は、「特段修正する必要はない」との考えを述べました。

今年8月8日、日向灘で発生したマグニチュード7.1の地震をきっかけに初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報」のしくみについて、先月、新潟市で開かれた地震学会では、一部の研究者から「科学的根拠に乏しく、制度設計に不備がある」などの指摘が出ていました。

こうした指摘について、南海トラフ地震評価検討会の平田直会長は、きょう行われた定例の記者会見で、「現在、私達が採用している科学的な知見、考え方と違う意見が地震学会でいろいろと発表されること自体は健全な姿だ」とした上で、次のように述べました。

南海トラフ地震評価検討会 平田直 会長
「2017年や2019年に、地震の発生に関する知見を持った研究者が議論した結果として確立された方法なので、それにもとづいて今やっているので、地震学会でいろんなご意見があったということについては存じ上げていますけれども、特段修正する必要はないと今のところは思っております」

さらに気象庁も、現在のやり方を継続する考えを示しました。

気象庁地震火山部 地震火山技術・調査課 束田進也 課長
「(我々は)決められた基準で、その状況に変化がないかを24時間365日監視して、それで何かおかしなことがないかを感じている立場であり、その大枠が議論された結果が今なので、これを今は継続するということだと考えております」

地震学会では、日向灘を南海トラフ地震の想定震源域とすることが妥当かどうかを疑問視する見方も出ました。

これについて平田会長は、1941年11月に日向灘を震源とするマグニチュード7.2の地震が起き、その後、1944年に「昭和東南海地震」が、1946年に「昭和南海地震」が発生した例を挙げ、「(間隔は)1週間や2週間、数か月ではないかもしれないが、日向灘で地震が起きた後に(南海トラフ地震が)起きたことは過去にあるので、決して関係ない領域だとは思っていない」と述べました。

  1. 「率直にお詫び」松本人志さん 訴え取り下げ、女性らに謝罪 松本さん側と文春側 双方コメントどう見る?【Nスタ解説】
  2. 松本人志さん 訴え取り下げ 復帰は? 文春側もコメント発表「女性らと協議のうえ、取り下げに同意」【Nスタ解説】
  3. なぜ追い込まれた?日産9000人のリストラ 社内から「売れる車がない」
  4. 入院中の三笠宮妃百合子さま 全身の機能低下 孫の彬子さま イギリスから予定変更して急きょ帰国へ
  5. トランプ陣営に183億円献金 “蜜月”イーロン・マスク氏 要職か? 「AI運転」など利益相反の懸念も【Nスタ解説】
  6. 坂本花織、SP今季世界最高で首位発進!千葉&青木が自己ベスト、日本勢男女で表彰台独占の可能性も【NHK杯】
  7. 「こんなに食べるのかよ」無人販売店で“馬肉泥棒” 大胆な犯行が防犯カメラに!被害額は13万円以上
  8. 11月8日は『いい歯の日』 ゆすぎは“キャップ1杯”の水?歯ブラシ選びのポイント・交換頻度は? 歯磨き新常識【Nスタ解説】
  9. 厚生年金加入の「106万円の壁」を撤廃へ向け調整 企業規模要件も撤廃へ
  10. 「どこから見ても全員センター」侍ジャパン強化試合チェコ戦オープニングアクト“シリフレ”126人の想い【プレミア12】
  11. 「完全に冬」東京も8℃ 今季一番の寒さ!おでんや銭湯に行列 週末は気温差・空気の乾燥に注意【Nスタ解説】
  12. 水をほとんど使わないコメ作り カギは“ビール”? 新農法はメタンガスも削減【Nスタ解説】
×