先月、豪雨による洪水で大きな被害が出たスペインで、州の首相の災害対応が遅かったとして、辞任を求める大規模なデモが行われました。
AP通信によりますと、先月、豪雨による洪水で大きな被害が出た東部のバレンシア州で9日、州の首相による災害への対応が遅れたことを批判し、辞任を求める大規模なデモが行われました。デモには数万人の市民が参加し、市庁舎の前にある広場を埋め尽くしました。
バレンシア州のマソン首相は、洪水が起きてから数時間経っても洪水警報を出さなかったほか、被災地に警察官や兵士を派遣するのに数日かかり、災害対応が遅かったとして批判されています。
今回の豪雨では、バレンシア州を中心に洪水の被害が出ていて、これまでに220人が死亡したほか、数千人が家を失いました。