■男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(10日、静岡県・太平洋クラブ 御殿場コース、7262ヤード、パー70)
首位と1打差の2位タイからスタートした石川遼(33、CASIO)が大会史上最多4度目の優勝、史上12人目のツアー通算20勝を達成した。終盤は谷原秀人(45、国際スポーツ振興協会)らとの争いとなったが、18番をバーディで決めて接戦を逆転で制した。
今季は6月のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品以来となる2勝目を手にした。
石川はこの日もスタートから大勢のギャラリーを引き連れてのラウンドに。3番パー5ではバンカーからピンそばに寄せ、この日初バーディを奪うと、7番パー3ではあと少しでホールインワンというスーパーショットを放ち、ファンから大歓声。楽々バーディを奪い、この時点で首位タイに。続く8番でもおよそ3mのバーディパットをねじ込み、ついに単独首位に躍り出た。
前半で4つ伸ばし通算12アンダーで単独首位に立ったが、後半は11番と13番でボギーとスコアを落とし、一度2位に陥落。単独首位の谷原を1打差で追う中、14番以降はパーで粘るも、17番ではバーディパットを決められず。
しかし、18番で谷原がボギーを叩くと、石川が2オンに成功。最後は落ち着いてバーディパットを沈め、この日は5バーディ、2ボギーの「67」で回り、通算11アンダーで見事逆転優勝を果たした。
優勝インタビューで石川は「最後まで諦めずにやりたいなと思ってやってて、チャンスが最後の最後に来たので我慢しててよかった」と逆転優勝に喜びのコメント。
最終の18番について「すごい緊張の中でプレーできたことは、すごくいい経験になりました。本当にこれだけ緊張するっていうこともなかなかないのでまだちょっと信じられない気持ちです」と、最後のバーディショットまでの心境を振り返った。
【三井住友VISA太平洋マスターズ最終日(上位)】
1位 ー11 石川遼
2位 ー10 谷原秀人、河本力
4位 ー9 堀川未来夢、ショーン・ノリス