DeNAを26年ぶりに日本一に導いた三浦大輔監督(50)が11日、日本記者クラブで会見し、「ホッとした気持ちと嬉しさがこみ上げてきました」と安堵の表情を浮かべていた。
【写真を見る】DeNA・三浦大輔監督「美味しい魚を食べに行きました」連敗からの下剋上、「いい意味で割り切れるようになってきた」
DeNAは今季、リーグ3位でクライマックスシリーズに出場し、2位阪神、リーグ制覇の巨人を下し、下剋上を達成、7年ぶりに日本シリーズ進出を決めた。日本シリーズでは、2連敗からの4連勝でパ・リーグ王者のソフトバンクを破り、26年ぶり3度目の日本一に輝いた。
紺色のスーツに紺のネクタイ、トレードマークの“リーゼント”で登場した三浦監督、「日本シリーズ優勝という結果を出すことができてほっとした気持ちと嬉しさが込み上げてきました」と安堵の表情を見せた。
本拠地で2連敗してからの大逆転下剋上に関しては「(敵地に移動して)スタッフと何人かで美味しい魚を食べに行きましたし、結構リラックスしながらやってました。駄目だって思ってる選手は誰1人いなかったですし、選手たちが自発的に集まって、何かを変えないといけないっていう思いがチームとしてそういうマインドになってたっていうのが非常に大きかったかなと思います」と口にした。
就任4年目での日本一を手にした事には「いい意味で割り切れるようになってきたのかなと思いますね。いろいろ考えて考えても答えのないことを考えて深みにはまっている時期もありました。その辺りはしっかりとこれでしょうがないっていう、次どうしようかっていう切り替えをできるようになってきました」と分析した。
「18歳で高校卒業して、横浜に来て、最初本当に右も左もわからずこの街に来て、戦っていく中で横浜の街に育てられて、選手たちチームを信じて応援してくれたファンがいる。そういうファンの方と一緒に喜びたいという思いが僕の中では一番強くて、本当に連敗が続いたりすると、いろんな声も聞こえてきて、心が弱いときには大きく感じるものなんですけども。でもそれ以上に応援してくれてる人、背中を押してくれてる、支えてくれてる人がいる。やっぱその人たちのためにも、一緒に勝って喜びたいっていう思いが僕の中にあって、それが一番、横浜が好きな理由ですかね」と横浜への愛を語った。
今季はドジャースの大谷翔平(30)が出場したMLBのワールドシリーズと日本シリーズが重なる日程となり、MLB人気が高くなったと言われているが三浦監督は「別にメジャーに対抗するわけではないですけども、今の選手にとっては昔と違ってメジャーリーグというのはすごく身近に感じられると思いますし、そういうのは自然の流れで仕方がないのかなと思いますけども。でも日本の野球を盛り上げる方法ってもっともっとあるんじゃないかと熱い戦いをすればそれだけ日本の野球ファンも注目してくれるんじゃないかと、その中で横浜DeNAベイスターズとして、横浜の街を横浜をもっともっと盛り上げていけるようにしたいっていうのは常に考えてシーズン戦ってます」とメジャーリーグと共に日本球界を盛り上げていくことを誓った。