「猫が見当たらない!」こんな風にヒヤッとしたこと、猫の飼い主さんならば一度は経験があるのではないでしょうか?今回はそんな時に、猫が隠れやすい場所と見つけた際にとるべき行動を屋内と屋外の場合に分けてご紹介します。
︎1.狭くて暗い場所
猫は狭くて暗い場所を好みます。これは猫の本能に由来するものです。
猫は野生下で敵に襲われないために、敵に気づかれず身を隠すことのできる、狭くて暗いところが安心するのです。
猫がいないと思ったら、まずは狭くて暗い場所を探しましょう。
屋内の場合
- テレビの裏
- 冷蔵庫の裏
- 家具の裏
- カバンの中
- ダンボールや衣装ケースの中
- 押入れの中
- タンスや机の引き出しの中
- ベッドの下
- ソファの下
- 下駄箱の下
- 洗濯機や炊飯器など電化製品の中
- 布団の下や間
屋外の場合
- 床下
- 垣根の中
- 側溝の中
- 自動販売機の下
- 堀と家の隙間
- 物置の中や下
︎2.高い場所
猫は高いところが大得意。人が想像もつかないような高いところでも、簡単に登ってしまいます。
猫にとって高い場所は、敵に見つからないように見張りをしながら、獲物が見つけやすい便利で安全な場所なのです。
屋内の場合
- カーテンレール
- エアコンの上
- 棚の上
屋外の場合
- 物置の上
- 木の上
- 屋根の上
- 堀の上
︎3.暖かい場所
猫は寒さに弱い動物です。外で逃げてしまった場合や、屋内でも冬場の場合は暖かい場所に身を隠していることがあります。
屋内の場合
- 家電製品の後ろや下
- こたつの中
- 猫のベッドの下
- 布団の中
- エアコンの当たる高い場所
- 浴室
- 陽の当たるカーテンの裏
屋外の場合
- 室外機の周辺
- 自動車の下
- 雨に濡れない場所
- 風が当たらない場所
︎猫を探す時のポイント
猫が見つからない時、飼い主さんが過度に焦った行動をとると、猫が怯えてさらに見つけにくい場所に移動してしまうことがあります。
なるべく猫を脅かさないように、冷静な行動を心がけましょう。
屋内の場合
- まずは網戸が破れたり、窓が空いていたりして外へ出ていないか確認する
- 見つかるまで玄関や窓の開け閉めをしない
- いつもの声のトーンや大きさで名前を呼ぶ
- 好きなご飯の匂いで誘う
屋外の場合
- 家の周辺をまずは探す(逃げてすぐは家の近くにいる事が多い)
- いつもの声のトーンや大きさで名前を呼ぶ
- 水と好きなご飯を玄関前や庭に置く
- 走ったり大声で名前を呼んだりしない
- 家に入れるように玄関を開けておく
- 近所の家の敷地も捜索させてもらう
- 保健所や猫ボランティア団体に捕獲機を貸出してもらう
- チラシを作成して近所に配る
︎猫を見つけたら
猫を見つけた場合もまずは焦って捕まえようとしないことが重要です。
走って駆け寄ったり、急いで捕まえたりしようとすることで、せっかく見つけた猫が怖がって再び隠れてしまう可能性があります。
猫が出てくるまでご飯で誘導するか、安全な場所ならば猫が出てくるまで待ちましょう。
また、動物は体調が悪いと暗くて狭い場所に隠れることがあるため、何度も隠れる場合は、動物病院を受診することも検討してみてください。
屋外の場合は、猫が慣れない環境で興奮することも多いため、たとえ飼い主さんであっても、素手で捕まえるのは難しいでしょう。
キャリーや洗濯ネットなど、猫を捕まえた際に入れられるものを準備したうえで、ご飯を差し出すなど猫の警戒心が薄れるのを待ってから、そっと包むように大きめのタオルで捕まえましょう。
捕獲に失敗しても逃げ出さないよう、可能であれば隠れている場所をブルーシートや網などで囲うのがおすすめです。
また、捕獲に失敗して猫が再び逃げてしまった場合、怯えてさらに遠くに逃げてしまう可能性があるため、走って追いかけないでください。
︎まとめ
猫がいなくなってしまうと、とても焦りますよね。
しかし、飼い主さんが焦るほど、猫はいつもと違う空気感を感じ取り、姿を見せてくれなくなります。猫の性格や特性を理解して探すことで、隠れた猫が見つかりやすくなります。
万が一の時、冷静に行動ができるように、前もって猫が隠れやすい場所を把握しておきましょう。
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