架空の業務委託費を不正に支出して会社に損害を与えたなどとして、東京地検特捜部は投資ファンド運営会社の元代表の男を特別背任などの罪で起訴しました。
特別背任などの罪で起訴されたのは、エネルギー分野などへの投資を行う都内のファンド運営会社「IDIインフラストラクチャーズ」元代表、埼玉浩史被告(61)です。
特捜部によりますと、埼玉被告は部下の従業員らと共謀し、知人の会社に架空の業務委託費2160万円を不正に支出して会社に損害を与えたほか、取締役を務めていた海外の別の会社からも、同様の手口でおよそ19万4000ドルを支出し、損害を与えた罪に問われています。
特捜部は埼玉被告の認否を明らかにしていませんが、会社が関わった民事裁判の記録によりますと、埼玉容疑者は「(業務委託は)実態のあるものに間違いない」と主張していました。