銅線窃盗事件の影響で、ハイシーズンを前にスキー場が大幅な営業縮小に追い込まれました。今年9月、リフトを動かすための銅線ケーブルなどが盗まれる被害にあった群馬県の万座温泉スキー場が、来月21日から始まる営業の規模を縮小することを発表しました。
今年9月、群馬県嬬恋村の万座温泉スキー場で、リフトを動かすために電気を供給する銅線ケーブルや工具などが盗まれました。
これによって動かすことができないリフトがあるため、スキー場の運営会社である「西武・プリンスホテルズワールドワイド」は、今季は規模を縮小して営業すると発表しました。
被害を受けなかったリフトは1基だけで、このリフトのある初級コースのみで営業するということです。
また、営業の縮小にともない、ホテルの需要が低下するとみて、運営する「万座プリンスホテル」と「万座高原ホテル」の2つのホテルのうち「万座高原ホテル」の営業を来年1月5日~3月22日の間、取り止めるということです。
万座温泉スキー場は、やわらかいパウダースノーが特徴で、シーズン中は毎年多くのスキー客でにぎわっています。
運営元の万座地区広報担当者は「お客様や関係者にご迷惑をおかけしております。営業縮小になりますが、スキーをしない方にも楽しんでいただける取り組みを検討しております」としています。
警察は、銅線ケーブルなどの窃盗について引き続き捜査を進めています。