元猟犬を家庭犬として迎えるときは、さまざまなトラブルが起こるリスクがあります。それでも家族になりたいと願った家族の、大きな葛藤を映した動画が話題です。
元猟犬の切ないワンシーンがYouTubeチャンネル「元猟犬りゅうちゃんねる」に投稿されました。動画は記事執筆時点で398万再生を突破、「なんて切ないの」「寂しそうに小屋に戻る姿が哀愁漂う…」「主さんも辛かったでしょうね…」と話題を集めています。
元猟犬のりゅうさん
今回の主役「りゅう」さんは、元々猟犬として飼われていたわんこでした。飼っていたのは、投稿主さんの奥様の方のおじいさん。おじいさん亡き後、投稿主さんがりゅうさんを引き取ったそうです。
戦うことが日々の役割だったりゅうさんは、愛玩犬とはまったく異なる生活を送っていました。そのため、普段過ごすのも屋外の小屋だったといいます。
これから愛玩犬として一緒に暮らすにあたり、投稿主さんはりゅうさんのライフスタイルを徐々に変えていきたいと考えていたそうです。そのためには、家の中で暮らすためのルールを教えなければならず、初めは玄関先で過ごさせていたといいます。
アクシデントが勃発
初めは玄関に入るだけで震えていたりゅうさんでしたが、徐々に『家の中』というものに慣れてきました。一度慣れてしまうと、途端に好奇心が湧いてきたようです。ある日、思わぬアクシデントが起こってしまいました。
なんとりゅうさんは、投稿主さんのコマンドを待たずに部屋の中にまで入るようになってしまったのです。台所を興味深げにクンクンすると、何かを訴えたそうな目で投稿主さんを見つめてきたのだとか。しかしここでルールの存在をうやむやにしてしまえば、不幸な事故につながる可能性もあります。投稿主さんは、心を鬼にして部屋から出るように言ったそうです。
室内犬になりたい…
しかしこのときのりゅうさんの反応が、投稿主さんの心を大きく揺さぶりました。部屋から出るよう言われたりゅうさんは、明らかに悲し気に肩を落としていたのです。その姿はまるで「室内で過ごしたい…」と言っているかのよう。りゅうさんが部屋に入ったのはこの日が初めてでしたが、玄関先から見る部屋の中に憧れを抱いていたのかもしれません。
時はすぎ、今では立派な家庭犬として室内を自由に移動できるようになったりゅうさん。しかし当時のりゅうさんの姿を見返してみると、投稿主さんは今でも「もっと早く家にいれてあげたかった」と胸を痛めるのだそうです。猟犬を家族に迎える準備として必要な時間ではあったものの、あまりに哀愁漂う姿に後悔にも似た感情が沸き起こってしまうのかもしれません。
ちなみに現在のりゅうさんには、元野犬の「もっぴー」ちゃんという同居犬ができたそう!さらにご夫婦の間に赤ちゃんが生まれ、小さな子供とも仲良く暮らしているといいます。そんな幸せな日常が送れているのは、投稿主さんとりゅうさんがお互いに歩み寄る努力をしたからといえるでしょう!
この投稿には「お家の中が安心できる場所だとわかってたんですね」「主さんと一緒に過ごしたくて室内に来ちゃったんだね」「なんかお互いに歩み寄ろうとしてるみたいな空気感結構好き」などのコメントが寄せられています。
りゅうさんとご家族の近況はYouTubeチャンネル「元猟犬りゅうちゃんねる」の他の投稿からチェックすることができます!
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「元猟犬りゅうちゃんねる」さま
執筆:小泉 あめ
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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