日本バレーボール協会は25日、次の男子日本代表監督の就任内定を発表した。東京オリンピック™でフランスを金メダルに導いたロラン・ティリ氏(60)となった。
男子日本代表監督はフィリップ・ブラン氏(64)が、今夏のパリ五輪まで務めた。次期監督選びに入り、先月の理事会後に発表はなかったがティリ氏に一本化したと見られていた。
ティリ氏は2012年のロンドン五輪後にフランス代表の監督に就任し、2016年のリオデジャネイロ五輪では9位、2021年の東京五輪でフランス代表を金メダルに導いた名将。現在は日本のトップリーグ“SVリーグ”で首位を走る大阪ブルテオンを率いている。
【ロラン・ティリ氏 コメント全文】
バレーボール男子日本代表チームの次期監督に就任する機会を与えてくださった川合会長をはじめ選考委員の皆さまに感謝申し上げます。とても光栄に思うとともに、日本バレーボール協会のプロジェクトと野望に大きな責任を感じています。
すべての人にとって大きな挑戦であり、簡単なことではありませんが、優秀で経験豊富な選手、スタッフ、マネージャーたちのサポートがあれば、明るい未来が待っています。私たちならできると信じています。日本代表チームの力、強さ、経験、その価値観や資質を信頼し、私ならではの価値、国際大会やオリンピックでの経験も取り入れていきたいと思います。5年間にわたりヘッドコーチとして信頼とサポートをしてくれた大阪ブルテオンには心から感謝申し上げます。皆さま、本当にありがとうございます。新たな冒険の始まりが待ち遠しいです。
【川合俊一会長 コメント全文】
素晴らしい実績と確かな指導力を持つロラン・ティリ氏に男子日本代表チームの監督を引き受けていただけることになり感謝いたします。
ティリ氏は長年フランス代表チームを率い、2015年、17年ワールドリーグ優勝、東京2020オリンピックではフランスに初の金メダルをもたらしました。日本のクラブチームでも指揮を執り、常に優勝争いをする実力あるチームを作り上げてきました。日本の選手やチームの特徴、文化への深い理解が、日本代表の力をさらに引き上げてくれると期待しています。パリ2024オリンピックで成し遂げられなかったメダル獲得という目標に向かい、ともに進んでまいります。