愛犬に呼び掛けているのに「無視」をされてしまった事はありませんか?相手が人でも犬でも、無視をされるのは寂しいですよね。しかし、犬が無視をするのは相手が嫌いだからとは限りません。本記事では、犬が飼い主を「無視」するときの心理について解説していきます。
犬が飼い主を無視する「5つの心理」
1.目の前のことに集中している
ご飯を食べているときや遊んでいるときなど、何かに夢中になっているときは飼い主が呼び掛けても反応しないことがあります。
目の前の楽しいことに集中していると、他のことが気にならなくなってしまうようです。そのため、呼びかけに気付かず結果として無視をしているようになってしまいます。
愛犬が夢中で遊んでいるときは、落ち着くまでそっと見守るようにしましょう。ただし、あまりに興奮した状態になっている場合は、側によって声をかけて落ち着かせてください。
また、食事中に話しかけてしまうと、ご飯を取られまいと早食いをしてしまうこともあります。早食いは消化不良の原因にもなりますので、愛犬のペースに合わせてゆっくり食べられるようにしてあげてくださいね。
2.嫌なことが起こる予感がしている
名前を呼ばれた後に、楽しいことが起こると学習している場合はしっかりと反応を示します。しかし、名前を呼ばれて返事をしても、飼い主が喜ぶだけで何も起こらなかったり、怒られることが多かったりすると次第に無視をするようになります。
名前を呼んで嬉しそうに駆け寄る愛犬を見ていると、何度も呼びたくなってしまいますよね。しかし、あまりに繰り返すと「またか…」と思われてしまい、反応してくれなくなってしまいます。
また、犬は耳が良いので呼びかけるときのテンションで内容を判断する時もあります。怒っているときの声で名前を呼ぶと怖がるような顔をしますし、病院へ連れて行くときの声色を覚えて呼んだだけで逃げてしまうなんてことも。
このように過去経験したことから学習し、嫌なことが起こると感じると無視をしてくることがあるようです。
3.放っておいてほしい
可愛い愛犬を見るたびに、つい構ってしまいたくなりますが、犬にもひとりになって落ち着きたい気分のときがあります。
そういう時は飼い主が名前を呼んでも「放っておいてくれ」と無視をするのです。
こちらをちらりと見るのに、反応を示さない場合は「ひとりになりたい」というサインなのでそっとしておくようにしましょう。
4.体調不良
呼びかけに反応しないだけでなく、元気が無かったり長時間同じ場所から動かなかったりする場合は、体調が悪いのかもしれません。
食欲がない、ぐったりしている、触れるのを嫌がるといった様子が見られる場合は病気や怪我の可能性があります。
いつもと違うと感じた時は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
5.老化
シニア期に入ると、耳が遠くなり音が聞こえにくくなります。そのため、飼い主の呼びかけに気付かず無視をしたようになるのです。
一日に何度も無視をされているな、と感じる場合は獣医師に相談するようにしましょう。
犬が無視してくるときはどう対応するべき?
愛犬が飼い主からの呼びかけを無視する場合、何かしらの理由があります。
単純に聞こえていないだけのときもあれば、嫌なことをされるんだと思い警戒していることもあるのです。
愛犬が何かに夢中になっているときや、リラックスしているときはそっと見守ってあげるのが良いでしょう。
無理やり構いに行くとストレスを感じてしまい、かえって無視酢をする回数が増えてしまうこともあります。
また、名前を呼んだ後は犬にとって楽しいことをしてあげるのも大切です。遊ぶときやご飯の前に名前を呼んであげると、「飼い主に返事をする=楽しいことがある」と学習してくれます。
病院へ行くときは、同じやり方ではなくルーティンを変えて連れて行くようにすると、警戒されにくくなります。
高齢になってから急に反応しなくなった場合は、聴力が低下している可能性が高いので獣医師に相談するようにしてくださいね。
まとめ
愛犬が飼い主の呼ぶ声に反応しないときは、そのときの状況や行動を振り返ることが大切です。
何かに集中しているときに、ちょっと待ってほしいと思うのは人も犬も同じです。一旦落ち着いてから声をかけるようにしてあげましょう。
また、呼びかけに応えないだけでなく、元気がない様子が見られた場合は注意が必要です。体調を崩していたり怪我をしていたりすることもあるので、そのような場合は異変が無いかしっかりとチェックしましょう。
犬が呼びかけに反応するのは、応えるとメリットがあるからです。愛犬が喜んでくれるように、呼んだあと喜ぶようなリアクションを取るようにしてくださいね。
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