掃除や管理を怠るだらしない生活が猫にどんな影響を与えるのか、考えたことはありますか?猫は環境の変化や不衛生な状態に敏感な動物です。飼い主さんの生活態度によって、健康を害したりストレスを抱えたりすることもあります。今回は、掃除を怠る、不適切な管理をするなどのだらしない行動が引き起こす猫への影響を紹介します。
1.散らかった部屋での誤飲・誤食
掃除をしない散らかり放題の部屋では、誤飲・誤食のリスクが高まります。
たとえばビニール袋やプラスチック片、紐状のものは、猫にとって興味をそそる対象ですが、誤飲をすると大変危険です。とくに紐や細長い物は、腸に絡みついて腸閉塞を引き起こす可能性があります。
また観葉植物や食品のなかには、猫にとって危険なものもあります。部屋を片づけられないと適切な管理ができないため、猫が危険物を口にしてしまう可能性が高くなります。
観葉植物や食品のなかには、少量でも中毒を起こしたり命を失うものもあるため取り扱いには十分に注意をしなければなりません。
誤飲・誤食を防ぐためには、部屋を清潔に保つこと、猫の手の届く範囲に危険物を置かないことが大切です。家具の隙間や棚の上も見直して、事故を未然に防ぎましょう。
2.猫トイレが不衛生になる
猫はとてもきれい好きな動物です。そのためトイレが汚れていると使うのを嫌がるようになる可能性があります。
トイレが汚れていると、猫は我慢したり、粗相をしたり、ストレスを感じたりする原因になります。汚れている状態が習慣化すると、細菌やカビが繁殖しやすくなり、トイレが不衛生になるばかりか、尿路感染症や膀胱炎、尿路結石などの病気を引き起こすリスクが高まります。
そのほかにも、トイレ掃除を怠ることで排泄物のニオイが室内に充満する原因にもなり、人間にとってもストレスになりかねません。
愛猫の健康を守るためにも、最低でも朝晩の1日2回は掃除をして排泄物を取り除きましょう。また月に1回は猫砂を全量交換してトイレを丸洗いするようにしてください。
3.おもちゃの管理を怠ると誤飲やケガをする
壊れたおもちゃで遊ぶ、おもちゃを出しっ放しにするなどおもちゃの管理を怠ると思わぬ事故につながる可能性があります。
たとえば壊れた部品を誤飲する、ケガをするといったリスクが考えられるでしょう。とくに紐状のおもちゃや壊れたプラスチック部品は腸閉塞や窒息の原因になるため大変危険です。また壊れたおもちゃで遊ばせると猫がケガをしてしまう恐れがあります。
おもちゃは、遊ぶときに出してそれ以外のときは猫の手が届かない場所に片づけるようにし、定期的に状態を確認することが必要です。壊れたおもちゃは、そのまま放置をすると思い掛けない事故の原因になりますので、修理するか処分しましょう。
4.お手入れを怠ると健康を損なうおそれがある
お手入れを怠ると、猫の健康にさまざまな悪影響が出る可能性があります。
長毛種の場合、ブラッシングをしないと毛玉ができやすくなり、毛づくろい中に飲み込んでしまって嘔吐や毛球症の原因になります。毛玉がひどくなり、被毛がフェルト状になると、皮膚炎を引き起こす場合もあります。
また爪切りを怠ると、爪が伸びすぎてケガをしたり、巻き爪で肉球に刺さったりすることもありますし、人間がケガをしてしまう可能性もあります。
歯磨きをすることで、歯周病の予防になりますし、定期的な耳そうじは耳の異常の早期発見にもつながるでしょう。
このように日常的にお手入れをすることは、愛猫の健康を守ることでもあるのです。愛猫のお手入れを怠っていると予防もできなければ、早期発見もできません。愛猫の健康管理のためにも、ぜひお手入れを日課にしましょう。
まとめ
飼い主さんがだらしないと、猫の健康や精神面に悪影響をあたえる可能性があります。猫の健康を守り、安全に暮らすためには最低でも以下のことが求められるでしょう。
- 部屋の掃除をおこない整理整頓をする
- 猫用トイレの掃除をこまめにおこなう
- 猫が使うおもちゃの管理をしっかりとおこなう
- 猫のお手入れを定期的におこなう
猫が健康で幸せに暮らせるかどうかは飼い主さん次第です。愛猫のためにもこれらを徹底し、責任を持ってお世話をしてあげてください。
もしこれから猫を迎えるか悩んでいるのなら、この記事に書いてあることができるかよく考えてみましょう。
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