U23サッカー日本代表で、今夏のパリオリンピック™に続き2028年ロサンゼルス五輪も指揮を執ることが決まった大岩剛監督(52)が会見を行い、「この年代の重要性は代表との関わり、A代表に向けての選手育成、その責任は大きいという事を含めて、しっかりとパリ活動の実績を活かしながら、日本サッカー界にとって大きな一歩になれるように頑張りたいと思う」と意気込みを語った。
さらに「積み上げてきたものは評価しているが、目標である決勝進出を果たせなかった。その目標を基準としてチームを作りたい」と、パリ五輪での戦いを踏まえチーム作りを考えている事を覗かせた。
日本サッカー協会会長の宮本恒靖氏(47)は「技術委員から高い評価があり、パリではメダルには届かなかったが、実際にチームを見て、現場の声を聞いたところ、総合的に判断して大岩さんにお願いした」と選考理由を語った。
実際にオファーを出した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(66)は「続投を迎えて、まずは『ホッ』としている。本当に五輪は条件が非常に難しい中で、これ以上の経験値があって、さらに先を目指せる監督はいないと思い、大岩監督にお願いした。育成と勝利という難しい仕事の中で、日本の未来を託せる監督だと思います」と全幅の信頼を寄せる。
大岩ジャパンは、8大会連続12回目となった今夏のパリ五輪でグループDに入り、7月25日にパラグアイを5-0で下し、28日にマリに1-0で勝利、31日にイスラエルにも1-0で勝利、予選リーグ3連勝でD組を1位通過し、ベスト8入りを果たした。
2大会続けて同一人物が監督を務めるのは、23歳以下の年齢制限が設けられた1992年バルセロナ五輪以降、日本では初めて。大岩監督は、68年メキシコ五輪の銅メダル以来60年ぶりとなる表彰台入りを目指す。
【サッカー日本代表の五輪成績】
1936年 ベルリン大会 ベスト8
1956年 メルボルン大会 1回戦敗退
1964年 東京大会 ベスト8
1968年 メキシコ大会 銅メダル
1996年 アトランタ大会 グループリーグ敗退
2000年 シドニー大会 ベスト8
2004年 アテネ大会 グループリーグ敗退
2008年 北京大会 グループリーグ敗退
2012年 ロンドン大会 4位
2016年 リオデジャネイロ大会 グループリーグ敗退
2021年 東京大会 4位
2024年 パリ大会 ベスト8
2028年 ロサンゼルス大会 ??