麻雀に続いて、トランプを使ったゲーム「ポーカー」が“頭脳スポーツ”として注目されています。どんな力が育つのか?子どもたちがハマるワケとは?
【写真を見る】「算数が楽しくなった」子どもに広がる“ポーカー”人気…身につく「2つの力」とは?【THE TIME,】
「油断できない」親子でバチバチ真剣勝負
多くの人でにぎわう週末の東京タワー(東京・港区)。
5階にある『RED°TOKYO TOWER』では、大勢の人がカジノテーブルを囲みポーカーを楽しんでいます。
23歳男性:
「金融機関でお金の運用とかをやっているので、そういうところでも活かすことができているかな」
大人だけではありません。
半分ほどは小中学生で、中には6歳の子も!保護者と一緒にポーカーに参加し、大人さながらの真剣な表情で、「コール」「チェック」などの専門用語も飛び交います。
12歳の子どもと参加の父親:
「油断できないですね。もうバチバチにやってます」
ナゼ?ポーカー人気拡大中
新宿マルイメン(東京・新宿区)でも、初心者から参加できるポーカー教室『JCS Hold'em』が連日の大盛況。
さらに、日経トレンディが選ぶ「2025年のヒット予測」でも7位にランクインするなど、ポーカーは今、世代を超えて楽しむ人が急増中なんです。
ポーカーバーを経営する男性(40):
「以前は30代・40代が中心で、海外のカジノでプレーする人が多かったが、今は幅広い世代がポーカーをやっている。ちょっと前だと“ありえない”」
なぜ親子にまでポーカー人気が広がったのか?
小学6年の娘と一緒にポーカーを楽しむお父さんに聞いてみると…
父親:
「私がスマホでやっているのを子どもが見て一緒に始めた。最初は人生ゲームのお金を使って、そのうち段ボールでチップを作り始めて。で、チップ買ってマット買ってとハマり始めた」
2021年にリリースされた「ポーカーチェイス」や「m HOLD’EM」など、アプリゲームの登場で、ポーカーが“誰でも楽しめる身近なゲーム”になったようです。
子どもがポーカーにハマるワケ
中でも今、人気が高まっているのが「テキサスホールデム」というポーカーです。
重要なのは、“相手との駆け引き”。
弱いカードしか手元になくても、チップのかけ方などで「強いカードをもっているように」見せられるので、“ポーカーフェイス”と“洞察力”が大切です。
そんなところも子どもたちを惹きつけているようで…
「戦略を考えたりするところが楽しい」(小6女子)
「ブラフ(はったり)が成功した時が楽しい」(小6女子)
ポーカーで育つ「2つの力」
そして、ポーカーでは“ある力”が身につくと話すのは、世界タイトルも獲得した日本のトッププロです。
プロポーカープレーヤー 木原直哉さん:
「先が見えない状況で“決断”するのがポーカー。将来どうなるかわからない、自分で決断していかなきゃいけないという意味では、経営とかはかなり近いのかなと」
ポーカーをすることで身につく「決断力」。
さらに、“相手がどうプレーするか”、それによって“どんな選択肢が残るのか”を考えることで、「理論的に考える力」も身につくといいます。
実際に、子どもたちからは“ポーカーで変わった”との声も!
12歳男子:
「算数の勉強も楽しくなった。逆に難しい人は、ポーカーに置き換えてやってみたら面白くなるんじゃないかな」
杉山愛が“運試し”を避けるワケ
THE TIME,12月レギュラーの杉山愛さんは、9歳と3歳の2児の母だが、親子でポーカーはやったことがないと話した。
さらに、自身は普段の生活の中で“運試し的なことは避けている”とのこと。
その理由について、テニス選手時代は“運”が試合を決めることもあり日常生活で“運”を使わないように。
そして2023年からは女子テニス国別対抗戦のビリー・ジーン・キング・カップの日本代表監督をやっているので、「対戦国のくじ引きや、ホームかアウェーどちらで開催されるかも本当に運が大事なので、そういうところで使おうと思っている」と話した。
また、ポーカー由来の「ポーカーフェイス」について持論を展開したのは、安住紳一郎アナ。
「社会人になると少し自分の手がわかるぐらい表情を出す人の方が好かれる」とし、さらに「記者会見でもちょっと焦った感じを出す人の方が好かれます」と続けスタジオを笑わせた。
(THE TIME,2024年12月16日放送より)