犬が乾燥によって受ける7つの悪影響 保湿は必要?飼い主ができることとは

2024-12-18 17:00

『犬が乾燥によって受ける悪影響』についてまとめました。犬の皮膚・被毛・目・呼吸器・肉球に与える悪影響と防ぐために飼い主ができることを解説します。

犬が乾燥によって受ける悪影響

お腹の皮膚に赤みのある犬

1.皮膚がカサカサする

空気が乾燥すると、犬の皮膚がカサカサすることがあります。

日頃から皮膚が乾燥しやすい犬はとくに注意が必要です。また、アトピー性皮膚炎である犬の場合、症状を悪化させてしまうことがあります。

犬の皮膚は被毛で覆われているため、乾燥によって皮膚がカサカサしていることに飼い主も気づきにくいです。こまめにチェックしてあげましょう。

2.フケが出る

空気が乾燥すると、犬の皮膚が乾燥し、フケが出ることがあります。

基本的には、小さくサラサラとしたフケです。大きくベタベタとしたフケが出ている場合には、乾燥によって皮膚病を発症してしまっている可能性があります。

空気の乾燥が気になるときは、被毛をめくりながら“フケが出ていないかな?”と、チェックしてあげましょう。

3.皮膚を痒がる

空気が乾燥すると、皮膚を痒がり、犬が執拗にカキカキしてしまうことがあります。

執拗にカキカキすることが続くと、皮膚を傷つけてしまうことがあるため要注意です。とくに痒がっている部分があるのであれば、被毛をめくってチェックしてみましょう。

炎症がひどい場合や傷や出血がある場合には、皮膚病や症状の悪化を防ぐため、動物病院で診てもらいましょう。

4.被毛がパサパサする

ブラッシング、茶のトイプードル

空気が乾燥すると、犬の被毛がパサパサになることがあります。

愛犬を撫でたとき、被毛がパサパサしているように感じられたり、手触りが悪くなったと感じられたりすることがあります。

ブラッシングをしているときには、ブラシが引っかかってしまったり、静電気が起きやすかったり、犬がブラッシングを嫌がることがあるかもしれません。

一般的には、空気中の湿度が40%を下回ることを“乾燥している”と言いますが、愛犬と過ごす室内の湿度は50%前後に保ってあげるとよいと思います。

5.ドライアイになる

空気が乾燥すると、犬がドライアイになることがあります。

角膜や結膜が炎症を起こしやすくなるためです。とくに目の大きな犬種は、いつも以上に注意してあげましょう。

犬のドライアイ予防には、保湿をするための点眼薬があります。目が乾燥しやすい場合やドライアイを予防したい場合には、かかりつけの獣医さんに相談し、処方してもらってくださいね。

6.呼吸器に炎症が起こる

空気が乾燥すると、犬の呼吸器に炎症が起こることがあります。

副鼻腔炎や咽頭気管支炎などに注意が必要です。呼吸をするとき、乾燥した空気が口や鼻に入ることで、気道の粘膜を刺激することが原因で起こります。

とくに注意したいのが、免疫力の低い子犬と老犬です。副鼻腔炎や咽頭気管支炎が悪化すると、肺炎を起こす可能性が非常に高いです。

咳をするときは、かるい症状であっても、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

7.肉球がひび割れる

空気が乾燥すると、犬の肉球がひび割れてしまうことがあります。

皮膚と同じですから、肉球も乾燥してカサカサすることがあります。そのカサカサを放っておくと、さらに乾燥が進み、ひび割れてしまうのです。

肉球が白っぽくなっているのは乾燥のサインです。犬用の肉球保湿クリームを塗ってあげましょう。市販もされていますし、動物病院で処方してもらうこともできます。

すでにひび割れがある場合には、出血や痛みを伴っている可能性もあるため、動物病院で適切な処置を受けましょう。

まとめ

足でカキカキするジャックラッセルテリア

犬が乾燥によって受ける悪影響を7つ解説しました。

  • 皮膚がカサカサする
  • フケが出る
  • 皮膚を痒がる
  • 被毛がパサパサする
  • ドライアイになる
  • 呼吸器に炎症が起こる
  • 肉球がひび割れる

犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く、角質層の暑さは人間の皮膚の3分の1程度であるとされており、非常に乾燥しやすいです。

空気が乾燥する季節は、室内の湿度を徹底して管理し、愛犬の体の乾燥状態もこまめにチェックしましょう。

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