「雪の捨て場がない」すでに大雪の日本海側 雪かき中に“ひき逃げ”も…太平洋側では乾燥に注意 さいたま市で民家全焼の火災発生【news23】

北海道から北陸にかけて、日本海側を中心に大雪となっています。この強い寒気の影響で、19日は中国・四国・九州でも雪になるおそれがあり、路面の凍結や交通障害に注意が必要です。

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寒気が強まり、初雪の可能性もあると予想されていた東京。日中12.6℃まであがった八王子では、夜にかけ気温が急降下しましたが…

報告
「気温5℃の東京・八王子です。屋台に来ましたが、この大行列です」

およそ40人が列を作っていました。

行列に並ぶ客
「30～40分くらい（待っている）。寒かったので手袋かしてもらった」

寒さに耐え、列に並んだ人たちのお目当ては、豚骨と鶏ガラで出汁を取ったラーメン。先ほどの女性はダウンを着たまま、ラーメンを頬張ばっていました。

客
「最高ですね」
「室内で食べるラーメンよりしみます、ここで食べる方が。待った甲斐があるんですけど、まだ手が冷たい」

寒さもどこ吹く風といった繁盛ぶりですが、これでも12月になり客足は減っているといいます。

屋台ラーメンしゅんやっちゃん　落合俊哉さん
「12月1月は特に冷え込むので（売り上げは）少し落ちてしまう」

東京では19日、一段と寒さが強まる予想です。

冬型の気圧配置の影響ですでに大雪になっているのが、東北の山沿いや北陸の日本海側です。

青森市では今シーズン初めて積雪が70センチを超えました。

市内では17日、雪かきをしていた男性（63）が車にひき逃げされたとみられる事件も発生。男性はいまも意識不明の重体です。現場周辺では18日、雪が降りしきる中、警察官が目撃情報の収集に当たりました。

警官
「きのうの同じくらいの時間帯にひき逃げがあった関係で、目撃者がいないか声をかけています」

こちらは、18日午前10時半ごろの札幌市の様子。激しく降る雪によって視界が真っ白になり、前方を走る車はほとんど見えなくなっています。

北海道・岩見沢市では、平年のおよそ3倍となる118センチの積雪が。朝早くからスコップや除雪機を使って雪かきに追われる人の姿がありました。

岩見沢市民
「ここからここまで（雪が）きていました」
「これだけ降られると捨て場もない」

降り続く雪の影響で、岩見沢市内では10の学校が臨時休校に。

小学校6年生
「きのうの夜に『あす休校です』と聞いて、うれしかった。友達とゲームをしたり雪かきをしていました」

このあとから19日にかけて、鳥取や兵庫などの日本海側では大雪になる見込みで、中国・四国・九州の北部でも山沿いを中心に雪になるおそれがあります。

また、晴れの日が続いた太平洋側では、空気が乾燥した状態が続いています。さいたま市桜区では18日夜、民家が全焼する火事が発生。この家に住む80代の高齢夫婦と連絡が取れていないということです。

さいたま市では10日連続、東京では12日連続で乾燥注意報が出されていて、火の取り扱いには注意が必要です。