■全日本フィギュアスケート選手権2024(21日、大阪・東和薬品RACTABドーム)
ペアのショートプログラム(SP)が行われ、“りくりゅう”こと三浦璃来(23)・木原龍一(32)組(木下グループ)が74.16点をマークし、首位スタートを切った。
先日のグランプリファイナル(12月7日、フランス)で銀メダルを獲得した“りくりゅう”ペア。全日本は5年ぶりの出場となった。
序盤は高さのあるトリプルツイストを決めたが、3回転トウループでは三浦が着氷でバランスを崩す。ファイナルでミスのあったスロージャンプはダイナミックに決めると、コンビネーションスピン、デススパイラル(コンパスのように円を描く技)で観客を沸かせ、大きなミスなく滑り切った。
りくりゅうペアは11月のNHK杯で、約1年7か月ぶりに国内大会に復帰。22-23年シーズンでは、GPファイナルで日本勢史上初となる金メダル、翌3月の世界選手権で頂点に立った。26年のミラノ・コルティナオリンピック™でもメダル獲得が期待され、重要な五輪プレシーズンを迎えている。
この日の演技後、5年ぶりの全日本の雰囲気に三浦は「みなさんがバナータオルを振ってくれていたので心強かった」と話した。ファイナルから帰国後も良い練習ができたという木原は「力を出し切れていないことが続いたので、年内最後の試合なので、自分たちの力を発揮したい。(自信は)絶対できます」と明日のフリーに向け力強く意気込んだ。
【ペアSP結果】
1)三浦璃来/木原龍一 74.16点
2)長岡柚奈/森口澄士 61.82点
3)清水咲衣/本田ルーカス剛史 54.22点
4)柚木心結/トリスティン・テイラー 46.75点