できるだけ愛猫には健やかに暮らしてほしいですが、「かわいそうだから」という理由で飼い主さんが行ったことが、逆に愛猫へストレスを与える場合もあります。今回は、特に注意が必要な3つの事例をご紹介します!
猫を飼おうか考えている方、もしくは飼ったばかりの方は、初めての飼育で様々なお悩みや不安があるかと思います。今回は、その中でも特に飼い主さんが陥りやすい間違った行為や注意が必要な事例をご紹介していきます!
もし同様の悩みが生まれた場合にデメリットを理解した上で判断ができるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1.避妊・去勢手術をしない
猫を飼う場合には、避妊または去勢手術をするかどうかの選択を飼い主さんがすることになります。
手術は痛そうだし、室内飼いだからしなくてもよいかな、という考えの方もいらっしゃるかもしれません。基本的には手術を行うことが推奨されています。
万が一外へ出てしまった際の望まない妊娠を避けることはもちろん、発情期のスプレー行為(部屋のあちこちにオシッコをかける)を抑えたり、病気を予防する効果もあります。
将来的に子猫を迎えることが可能かどうかを踏まえて、しっかり考えた上で判断することが大切です。
2.違和感があっても通院しない
猫は自分の体調不良を隠しがちな上に動物病院で獣医師に触られることを嫌う傾向がありますよね。
こちらが病院に連れていこうと準備を始めた瞬間からなにかを察し、ケージに入ってくれなくなることがあります。
ただ、かわいそうだからという理由で診察を先延ばしにすると、思わぬ病気にかかっていたり、症状が悪化してしまう可能性があります。
猫は人間の言葉を話せない上に体調不良を隠す習性があるため、飼い主さんが違和感を感じた場合にはできるだけ早く、手遅れになる前にかかりつけの動物病院の指示を仰ぐ必要があります。
3.安易な多頭飼育
猫の飼育を考えている方の中には、平日は仕事等で外出する方も少なくないでしょう。
その場合、愛猫にひとりで留守番してもらうのが心配、ひとりで寂しくないか不安、という方もいらっしゃるかと思います。
その対策として、猫の多頭飼育を検討したり実行したりする方も多いのではないでしょうか。
ただし、猫の多頭飼育にはもちろんデメリットや注意点もあります。飼い主さんがしっかりと多頭飼育についてまずは学び、必要な事前準備や心構えをすることが重要です。
具体的に多頭飼いのデメリットとを挙げるとすると、「先住猫にストレスを与えてしまう」「相性が悪い場合部屋を別々に用意する必要がある」「猫同士で病気に感染する可能性がある」「食事や排泄などの個別の管理が難しい」などが挙げられます。
猫同士で仲良く過ごせる場合には、先住猫が教育してくれたり、一緒に遊ぶことで運動量が増えるなどのメリットもありますが、ただ「愛猫がかわいそうだから」という理由のみで始めるのではなく、メリットと同じようにデメリットもあることをしっかり踏まえた上でじっくり検討することが大切です。
まとめ
今回は、「愛猫がかわいそうだから」が間違った行為につながる事例についてご紹介しました。
愛猫にできるだけストレスなく、自然体で過ごしてほしいという思いは、全ての飼い主さんに共通していると思います。
しかし、猫の生態や習性、性格などを正しく理解せずに、人間側の一方的な想いだけで善意を押し付けてしまう行為は、場合によっては猫にとって多大なストレス、迷惑行為かもしれません。
猫を大切に思う気持ちが本物であるならば、まずは猫の習性や性格を理解した上で適切な判断を行うことこそが重要であり、それが愛猫の幸せにつながるのです。
人間の言葉が通じないため判断が難しいことは多いかと思いますが、動物病院や専門家の意見を取り入れながら、猫が本当に必要としている対応ができるように心がけていきましょう!
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