韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳宣言をめぐり、合同捜査本部が尹氏に対し、3度目の出頭を要請しました。
非常戒厳宣言について内乱などの疑いで捜査している合同捜査本部は、事情聴取のため、29日に高位公職者犯罪捜査庁に出頭するよう尹氏に要請しました。
合同捜査本部による出頭要請は3度目ですが、尹氏側の弁護士は「大統領は弾劾審判の手続きが優先だという考えを持っている」としていて、要請に応じるかは不透明です。応じない場合、当局が拘束令状を請求する可能性があると報じられています。
一方、職務停止中の尹氏に代わって大統領職務を担っている韓悳洙首相の弾劾訴追案が国会に発議されました。
大統領代行に対する弾劾訴追案は韓国史上初めてで、発議した最大野党はきょうの採決を目指しています。