日本航空の国際線の機長2人からアルコールが検出され、出発が3時間以上遅れた問題で、国土交通省は、日本航空に対し業務改善勧告を行ったと明らかにしました。
この問題は今月1日、オーストラリア・メルボルン発ー成田空港行の便に搭乗予定だった機長2人が出発前に検査をしたところ、アルコールが検出され、出発が3時間以上遅れたものです。
国土交通省はきょう午後、日本航空に対し業務改善勧告の行政指導を行ったと明らかにしました。
国交省によりますと、機長らは意図的に過度な飲酒をしたうえ、口裏をあわせて飲酒の事実を隠蔽していたということです。
日本航空は飲酒によるトラブルなどをめぐって、今年5月に国交省から厳重注意の行政指導を受けていて、再発防止策が十分に機能していなかったとしています。
日本航空は、「本年5月に厳重注意を受け、わずか半年後に再びアルコールに関わる不適切な事案を発生させ、お客さまの信頼を損ねてしまったことを極めて重く受け止め、全力で再発防止を図ってまいります」とし、来月24日までに再発防止策を提出するとしています。