猫をキャリーで移動させるのは、動物病院への通院や引っ越し、災害時の避難など、さまざまな場面で必要になります。しかし、慣れないキャリーでの移動は猫にとって大きなストレスとなることも。この記事では、猫のキャリー移動で起こり得るトラブル3選と、安全に運ぶための工夫をご紹介します。
1.キャリーに入るのを嫌がる
多くの猫は狭いキャリーに入るのを嫌がります。特に普段からキャリーを使っておらず、通院時など限定的に使用している場合は、キャリーを「動物病院に連れて行かれる怖い箱」と認識してしまっている可能性があります。
無理やり押し込もうとすると、恐怖心からパニックを起こし、飼い主を引っ掻いたり噛んだりしてしまうことも。
また、大きな声で鳴いたり、暴れたりすることで、自分も飼い主も怪我をしてしまう危険性があります。
一度嫌な経験をするとキャリーを見るだけで逃げてしまうようになり、移動のたびに愛猫との格闘が必要になることも考えられるでしょう。
2.移動中の嘔吐・排泄
車や電車での移動中は、揺れや振動、周囲の騒音や見慣れない景色、人や他の動物の匂いなど、猫にとってストレスとなる要素が多く存在します。
そのため、普段はしない嘔吐や下痢、排尿、排便をしてしまう猫も少なくありません。特に長時間の移動では、キャリーの中に排泄物が溜まってしまい、猫が不衛生な環境に置かれることになります。
猫自身も汚れた環境にいることで、さらにストレスを感じてしまうでしょう。
3.脱走
キャリーから脱走してしまうのもよくあるトラブルの一つです。移動中にキャリーの扉が不完全なロック状態であったり、経年劣化で破損していたりすることで、扉が開いてしまう可能性があります。
また、網目の隙間から猫が体をねじ込んで脱出を試みたり、ファスナー部分をかじって破いてしまったり、猫はパニック状態になると予想外の行動をとることもあります。
さらに、見知らぬ場所で猫が脱走してしまうと、車道に飛び出して事故に遭ったり、迷子になってしまったりするなど、大きな危険にさらされる可能性があるほか、捕獲が困難になるケースも少なくないので注意が必要です。
安全に運ぶためにはどうしたらいいの?
ここまでご紹介してきたトラブルを避けるためには、以下の工夫をすることがおすすめです。
- 普段からキャリーを部屋に置いておき、おやつやおもちゃを中に入れて、猫にとって安全で快適な場所だと認識させる
- 移動の2~3時間前からは食事を控えさせ、胃の中のものを減らしておく
- キャリーに猫の匂いのついたタオルやブランケットを入れてあげたり、ケージカバーで覆って猫が安心できる空間を作る
- 吸水シートやペットシーツを敷いて嘔吐や排泄物の汚れを防ぎ、清潔な空間を作る
まとめ
猫にとってキャリーでの移動はストレスとなることが多いですが、事前の準備と工夫によって安全かつスムーズに運ぶことができます。
猫の様子をよく観察し、落ち着いて行動することで、猫にかかる負担を最小限に抑えましょう。
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