2024年も今日を入れて、残り3日となりました。日本と世界、それぞれの年の瀬です。
【写真を見る】物価高の日本、トランプ氏はサンタ姿を公開、世界では紛争絶えず…それぞれの年の瀬【サンデーモーニング】
日本 物価高で迎えた年の瀬【暮れゆく2024年】
大晦日を前に、東京上野のアメ横商店街にあふれる人出。
カニやマグロなど豪華な食材が並びますが、今年は何といっても…
海産物 カネ上三幸商店
「物価高で何でも、仕入れも、うちでも海産物が上がっているけど、薄利多売で」
チョコレートたたき売り 志村商店
「超高級オレンジチョコ、5年前は600円だけど、いまは930円」
「円安、何とかしてもらわないとね」
買い物客
「今年、海外旅行に一回も行けてないから…。なんとか石破総理に頑張ってもらわないと」
物価高で年末を迎えた日本。世界も様々な年の瀬を迎えています。
アメリカ “トランプ前夜”のクリスマス【暮れゆく2024年】
アメリカ・ホワイトハウスは、クリスマスに合わせて動画を公開しました。
「平和と光の季節」をテーマに飾り付けた部屋を、ドローンで撮影。映像をバックにバイデン大統領のメッセージが流れます。
バイデン大統領
「クリスマスは、この地上に生きる人間として互いを思いやり、愛し合うことを私たちに語りかけています」
「メリークリスマス、ハッピーホリデー」
国民に呼びかけたのは、“団結”。
一方、年明けに大統領に就任するトランプ氏はサンタ姿の動画を公開。
トランプ次期大統領
「アメリカの大統領として祝福できることをとても光栄に思います。アメリカ、そして世界の皆さん、メリークリスマス」
挑発的なトランプ節も健在です。
トランプ次期大統領 SNSより
「政敵である私を攻撃している、極左の狂信者たちにメリークリスマス」
中東 続くガザ攻撃 失われる子どもの命【暮れゆく2024年】
クリスマスにも“分断”が垣間見える世界。
キリスト生誕の地とされる、パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸の町、ベツレヘム。
キリスト生誕教会では、例年花火を打ち上げ盛大に祝っていましたが、2024年は2023年に続き、ツリーの点灯もなく、厳粛な雰囲気の中でミサが行われました。ガザ地区がイスラエルの攻撃によって壊滅的な被害を受けているからです。
エルサレム・ラテン・カトリック教会 ピザバラ総大司教
「このクリスマスが暗黒時代の終わりになることを祈ります。分断と暴力はもうたくさんです」
ガザでは、この年の瀬にも食料の配給に殺到する人々の姿がありました。イスラエルによる直接的な攻撃だけでなく、避難を強いられた劣悪な環境によって命を落とす子供たちが増えています。クリスマスの当日にも…
住民
「けさ目が覚めると、娘が舌を噛んで痙攣していました。寒さのせいで体が硬くなり、心臓が止まっていました」
家を失い、海岸でテント生活を強いられる中、生後3週間の赤ちゃんが凍死したといいます。
一方、アサド政権が倒されたばかりのシリアでは、クリスマスツリーが燃やされていました。少数派のキリスト教徒に対する不穏な動きです。
シリアのキリスト教徒
「我々もキリスト教徒として権利を求める。自分たちの名前と声を、憲法に反映させたい」
多様な民族や宗教がひしめくシリアは、独裁政権の崩壊後に一つになれるのでしょうか。
ウクライナ・キーウ クリスマスにも空襲警報が…【暮れゆく2024年】
クリスマスイブに空襲警報が鳴り響いたのは、ウクライナの首都・キーウ。
ロシアからの攻撃に怯えながらミサに参加する人がいる一方、地下鉄の駅には多くの人が避難していました。
住民
「子どもがいるので怖いです。もちろん家でお祝いしたいのですが、家にいるのが怖いので避難しなければなりませんでした」
「私たちは平和を望んでいます」
25日、ウクライナ全土にはミサイル70発以上、ドローン100機以上の攻撃があったといいます。
ゼレンスキー大統領
「私たちに必要なのは、クリスマスにロシアのミサイルではなく、星を眺めること」
各地で聞こえる平和への切実な願い。まもなく、新たな年が始まります。
(2024年 12月29日 放送 サンデーモーニング)