水も食べ物も与えられず1ヵ月以上にわたり公衆トイレに閉じ込められたシェパードのファミリーが保護されました。母犬は自らも飢えと渇きに苦しみながら授乳を続けていたのです。
使っていないトイレに閉じ込められた犬たちをレスキュー
公衆トイレの建物に中で
オーストラリア、クイーンズランド州での出来事です。ジャーマンシェパードのジーナ (1歳) と彼女の6匹の子どもたち (生後16週) が、もう使われていない公衆トイレの建物の中に閉じ込められているのが発見されました。
暑く、ひどく汚れた建物の中には空っぽの水入れが転がっています。水も食べ物も与えられないまま1ヵ月以上閉じ込められていたと思われます。
飢えと渇きに苦しみながらも授乳を続けた母犬
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会)クイーンズランドによりトイレだった建物のバリケードが外され7匹は無事に保護されましたが、みんなとても痩せていて飢えと渇きに苦しんでいました。
RSPCAのインスペクターの話によると「木製のバリケードが外された時、ジーナが約10cmしかない隙間をすり抜けて出てきて驚いた」そうで、いかにガリガリに痩せ細っていたかがわかります。
母犬ジーナは餓死寸前の状態でしたが、必死に6匹の子犬を優先し、発見時生後16週だった子どもたちに授乳 (一般的には約10週で卒乳) していたとみられます。
他に与えるものがなかったとはいえ、涙が出ます。
治療と回復
ジーナも子どもたちもひどい状態ではあったものの、RSPCAの献身的なケアの甲斐あって徐々に体重が増えて回復していきました。
そして約3ヵ月後、ジーナの体重は順調に増えていましたが、精神的なケアを必要としていました。施設になかなか馴染めなかったジーナをボランティアスタッフのサマンサさんが一時預かりで自宅に連れ帰りケアしてくれることに。
しばらくサマンサさんの愛情に触れたジーナは、"お家ライフ" にすっかり溶け込みサマンサさんなしではいられないほどに信頼し絆を深めていきました。
そして、一時預かりのお家ではなく永遠のおうちになり、サマンサさんは家族に!
もう2度と飢えに苦しむこともなく、穏やかに暮らしていけますね!
ジーナ、本当によく頑張りました!ハッピーなお家ライフがずっと続きますように。
まとめ
RSPCAは「ガーディアン・エンジェル」というプログラムで支援を募り貴重な命を救っています。
虐待やネグレクトで辛い思いをしている動物たちは、人間を恨むことなく、言葉で伝えることもできずにただ耐えるのみです。このような取り組みで少しでも辛い動物たちの力になれたら良いですね。
- ジーナのストーリーはこちら
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA QLD
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