30日、木村拓哉さんが主演を務める映画『グランメゾン・パリ』(配給:東宝)の初日舞台挨拶が行われ、木村さんのほか、鈴木京香さん、及川光博さん、沢村一樹さん、Aぇ! groupの正門良規さん、塚原あゆ子監督、小林圭シェフが登壇しました。
【写真を見る】【木村拓哉】 服部幸應さんに感謝 鈴木京香の感涙に沢村一樹は紳士的行為 及川光博“俺もやろうと思ってたのに”
客席を通って登壇した木村さんは、“本当に壁1枚向こうでスタンバイさせていただいたんですけど、本編が終わったと同時に、客席の皆さんが熱い拍手をしてくださったのが伝わってきて、とっても嬉しかったです。ぜひぜひ一度とは言わず、お腹が空いたときには、何度でもコースを召し上がっていただけたらなと思いますのでよろしくお願いします”と、挨拶しました。
鈴木京香さんも、“皆さんこんにちはお腹は空いてませんか? 空きますよね。私も本当にこの映画を見終わった後は、美しいお料理に魅了されました”と挨拶。“何より……私事ではあるんですけど、ちょっと体力に不安があるときがあったりしたんですけど、木村さんはじめ、本当に素敵なキャストの皆さんに気を遣ってもらいながら撮影を進めた映画だったので、これが本当にいい作品になって、それで今、皆さんがこうやって笑顔で迎え迎えてくださるのが本当に嬉しいです”と涙をこらえ、言葉を詰まらせながら、“…本当に素敵な映画になったと思いますので、皆さんも夢を諦めずに……夢を諦めないために何かつらいことがあったら、またこの映画を見返してもらえるようなものになったんじゃないかなと思ってます。本当に皆さん今日はありがとうございます”と心境を明かし、たくさんの拍手を浴びていました。
前日にはスペシャルドラマも放映され、思いが抑えきれない様子の鈴木さんは、“きのうからドラマのときからそうでしたけど、ずっと我慢してたんですけど、さっき裏で映画の宣伝部のスタッフの人が拍手を聞いて、何か目を赤くしてたんですよね。それを見たら自分も何か耐えられなくなってしまいましたが、それぐらいのみんなの思いがたくさん詰まった映画になって、こうやって初日を迎えられて幸せです”と、涙腺が決壊してしまいました。
その様子を見て、沢村一樹さんは、“ちょっと待ってください”と、鈴木さんの隣に立つ及川光博さんのポケットチーフをさっと引き抜き、鈴木さんに渡すと、及川さんは、“俺もやろうと思ってたのに”と、おいしいところを横取りされたのを悔しがり、会場を笑いに包みました。
初日を迎え木村さんは、“全国の皆さんが劇場で受け取ってくれているのは本当に嬉しいんですけど、何だろうな、きょう登壇してないメンバーもいますけど、チームグランメゾンで、ずっと作ってきた出演者側、制作側の時間が、きょうをもって客席の皆さんのものにバトンタッチさせていただく日なんだなっていうのは、嬉しいんですけど、ほんのちょっとだけ寂しい気持ちもあるかなっていうのが正直なところです、はい”と、一抹の寂しさを覗かせていました。
そして鈴木さんは、“こうやって皆さんと壇上に立っていると、いないキャストもそれは残念なんですけれど、でもなんかこの仲間と一緒に立てている自分が、ちょっと誇らしい気持ちになるような、そんな嬉しい気持ちになっています”と答えました。
沢村さんは、“きのうスペシャルご覧になった方たくさんいらっしゃると思うんですけど、面白かったでしょ。テレビと映画は全然使う。カメラも違うし、映画ってやっぱり映画用に作ってあるんですよ。クローズアップは少ないし、このスクリーンで見られるように作ってあるんです。現場も違うんです、カメラの位置も違うし。なので、できるだけこの大きなスクリーン、劇場まで足を運んでいただいて、あの料理の色とパリの街と、伝わってくる香りだったり、味だったりっていうのを1人でも多くの方に劇場で味わってほしいので、皆さんの力でひとりでも多くの方に見ていただくよう広めていただけたら嬉しいなと思います”と、客席に呼び掛けていました。
撮影を振り返り、及川さんは、“思えば今年1月、寝正月明けから調理実習ですよ。そしてフランス語の勉強で2、3月と、このグランメゾンプロジェクトに参加し、終わったと思ったら夏のパリオリンピック。いいですか、2024年、及川光博の漢字一文字で表すとしたら、ハイここ記者さんお願いしますよ…「仏(ほとけ)」です”と発表すると、沢村さんは“それいつ考えたの今?”と驚き、及川さんは“うん。なんか初日でみんな気持ちが、ずっしりじゃないですか?胸がいっぱいになっちゃって、こういうときなんか俺、ユーモアを出さなきゃと思うんですよね”と場の雰囲気づくりに成功し、満足顔を浮かべていましたが、木村さんから“でもフランスを漢字一文字で表現すると、確かに仏(ほとけ)なんだが、仏(ほとけ)っていうワードだけ聞くと一瞬ドキッとする”と、ツッコミを入れられていました。
また、バラエティーでもたくさんの調理を経験してきた木村さんの演技について、間近で見ていた沢村さんは、“連ドラのときの一番最初に尾花(木村さん)が料理作るところを見たとき、すでに(シェフとしての動きが)完成されていた”と演技を絶賛すると、木村さんは、“(バラエティー時代から)指導を受けていた方に、今回もTVシリーズからサポートしていただきました”と感謝を述べ、“この間、お亡くなりになった服部(幸應)さんもずっとサポートをしてくれていたし、この作品も僕らと同じタイミングの0号試写で服部校長も見てくださって「素晴らしいものできましたね」って言っていただいたのは、すごく嬉しかったです”と偲んでいました。
【担当:芸能情報ステーション】