アサド政権の崩壊したシリアで、暫定政府を主導する「シリア解放機構」の指導者は、国内で選挙を行うまでに4年かかる可能性があるとの見方を示しました。
「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は、29日に放送された中東の衛星テレビ局アルアラビーヤのインタビューで、新しい憲法の制定には2、3年かかるかもしれないとの見通しを示しました。
また、選挙の時期について「4年後に行われる可能性はあるか」と問われ、「可能性はある」と答えました。
シリアからは多くの人が避難し、市民登録をしていないことから、人口が分からず、投票者数を把握するなどして、選挙インフラを整える必要があるとしています。
また、国家の運営については「集団や派閥の考え方によって行われるべきではない」と話し、「シリア解放機構」を解散させると表明しました。
そして、「シリア解放機構」を支援してきたトルコが敵視するシリア北東部のクルド人勢力について、「我々の国民の一部だ」とし、ほかの旧反体制派の各組織と同じく国防省の傘下に入れる考えを示しています。