愛犬が、あなたを見て呆れたような態度や仕草を見せたという経験はありませんか?犬の真意は分からないものの、どう見ても「呆れられたな」と感じてしまう瞬間があるのも事実です。犬は飼い主さんのどのような行動に対して呆れ、どのような態度を示すのか、そして呆れられないためにはどういった点に注意をすれば良いのかについて、ご紹介します。
犬が飼い主に呆れることはある?
人の仕草によく似た仕草を犬が見せると、私たちは犬の気持ちを人間と同じように考えがちです。犬の全てを擬人化するのはよくありませんが、それでも状況と犬のボディランゲージを組み合わせて犬の気持ちを推し量った結果なのであれば、それは意味があるはずです。
例えば、愛犬が飼い主さんに対して「呆れた」というような態度や仕草を見せることがあります。状況的にも矛盾していなければ、この時の犬の気持ちは、おそらく人の「呆れた」という気持ちによく似た感情だと解釈しても、間違いだとまでは言えないでしょう。
飼い主さんが愛犬から呆れられるような状況は、あまり好ましいことではありません。せっかく築いてきた信頼関係を、損なってしまうかもしれないからです。
そこで、犬が飼い主さんの行動に対して呆れた時にどのような態度や仕草を見せるのか、そうならないためにはどのようなことに注意をすべきなのかについて、考えてみたいと思います。
犬が飼い主に呆れている時に見せる態度や仕草
1.鼻から強く息を吐いて冷ややかに見つめる
犬も時々ため息をつきます。ゆっくりと深く「ふーっ」としたため息をつくときは、比較的リラックスしている時に多いようです。しかし、強く短く「ふんっ」と息を吐く時は、やや緊張したり不安を感じていることが多いようです。
このような強くて短い鼻息を吐き、飼い主さんを冷ややかな表情でじっと見つめている時は、呆れられている可能性があります。例えば言っていることとやっていることがチグハグだったり、愛犬への指示の出し方が分かりづらかったりしてはいないでしょうか。
この仕草は、犬がどうして良いか分からずに困っている可能性があります。このような時には、落ち着いて堂々とした態度で明確な指示を出すように心がけてみましょう。
2.動作や反応が緩慢になる
飼い主さんの指示に従ったり遊びの誘いに応じないわけではないものの、あまりやる気が感じられず、動作や反応が緩慢で鈍くなることはありませんか。そんな時も、愛犬に少し呆れられている可能性があります。
例えば、同じ遊びを飽きるほど続けたり、「おすわり」などの同じ仕草を飽きるほど繰り返し要求したりはしていませんか。遊びでもトレーニングでも、愛犬の集中力ややる気を無視しては効果が上がりません。愛犬の気持ちを考えながら対応するように心がけてみましょう。
3.無視するように固まってしまう
飼い主さんの言葉や行動に全く反応せずに口を閉じて息をこらし、全身を緊張させて固まってしまうことはありませんか。このような時は、呆れたという気持ちを通り越して「嫌なことが終わるまで我慢しよう」という気持ちになっている可能性があります。
例えば、飼い主さんがしつこく愛犬に対して抱きしめたり愛撫をし続けたりしてはいないでしょうか。飼い主さんは愛情から行なっており犬も抵抗しないため、受け入れてくれていると勘違いをしてしまうかもしれません。しかし、かなり不安やストレスを感じている時の仕草ですので、こうなる前に解放してあげましょう。
4.ゆっくりと離れていく
完璧な飼い主さんなどいません。愛犬のご飯を給仕しようとしてひっくり返してしまったり、愛犬と遊ぼうとしてボールを草むらの中に投げ入れてしまったりなど、愛犬の前で失敗することもあるでしょう。また、お酒に飲まれて情けない醜態を晒してしまうこともあるかもしれません。
このような飼い主さんが失敗する姿は、愛犬を呆れさせる可能性があります。そんな時、おそらく愛犬は静かに飼い主さんを見つめた後、静かにゆっくりとその場を離れて行ってしまうことでしょう。もしかしたら、小さく鼻を「ふんっ」と鳴らすかもしれません。
5.飼い主さんを守ろうと周囲に攻撃的な態度をとる
飼い主さんがあまりにも頼りなく、弱い存在だと思ってしまった犬は、呆れる気持ちから一転、「飼い主さんを守らなければ」と思ってしまうことがあります。そうなると、訪問客やすれ違うすべての人や犬などに攻撃的になったり吠え続けたりするようになってしまいます。
これは、愛犬との間に築いてきた信頼関係が崩れてしまった状態だと言えます。このような事態を避けるためにも、できるだけ愛犬に呆れられるような行動は避けるように心がけましょう。
犬に呆れられないために配慮すべきポイントや注意点
愛犬が飼い主さんに対して「呆れた」という感情を抱くシーンは、飼い主さんの意図がうまく伝わらない時や愛犬の気持ちを考えずに一方的に接した時、そして期待と異なるような失敗や失態を見せた時などだと言えそうです。
これらのことから、愛犬に呆れられないために配慮すべきポイントや注意点をまとめると、下記のようになるでしょう。
- 愛犬への指示は統一した指示語と身振りで明確に伝える
- トレーニングは愛犬の集中力が続く時間内で終わらせる
- スキンシップは適度な距離感を持って行い、しつこくしない
- 失敗してもおどおどせずに堂々とした態度でリカバリを図る
- 愛犬の前で醜態を晒さない
- 愛犬の前では常に堂々とした態度をとる
まとめ
犬が呆れた時に見せる態度や仕草が示すのは、「困惑」とか「ストレス」を表すボディランゲージです。そしてそれが進むと「諦め」になり、さらに進むと「家族を守らなければ」という感情に発展してしまいます。
本来、飼い主さんと飼い犬との関係は、母子の関係に近いものだと言われています。だからこそ、犬も安心して暮らしていけるのです。愛犬に「困惑」や「ストレス」「諦め」といったネガティブな感情を与えたり追い詰めたりしないように配慮したコミュニケーションを心がけたいものです。
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