老齢になり、歩けなくなった愛犬。その姿にショックを受けたり、日々のイライラが飼い主さんに降り積もる中で、優しい老犬は「老い」と向き合うために大切なことを教えてくれました。
元気だった愛犬が年を重ね、歩けなくなってしまうと、悲しい思いに駆られる飼い主さんは多いもの。しかし、そんな状態でも、とあるわんちゃんは飼い主さんに老いと向き合うための心構えを伝えてくれたようです。
Instagramに投稿された動画は38万再生を突破し、2.5万いいね!が寄せられるほどの反響を呼んでいます。
歩けなくなった愛犬を見る辛さ
投稿主である齋藤さんご夫婦の元で、我が子のような存在である「太郎」くんに変化が現れたのは、2022年の12月のこと。後ろ足が立たなくなり、排泄のコントロールも難しくなったことから、介護生活が始まりました。
お散歩が大好きな太郎くんにとっては、歩けないということは重大な事態です。一緒に暮らす齋藤さんご夫婦もまた、元気だった愛犬がそんな状態になってしまったことには大きなショックを受けたそう。
太郎くんとは長年たくさんの楽しい思い出を積み重ねてきましたが、歩けなくなってからしばらくの間は、辛く悲しい気持ちが襲いかかってきた時間でもありました。
愛犬が教えてくれた優しい気持ち
しかし、愛犬の介護をしながら見守り続ける日々の中で、齋藤さんは太郎くんから大切なことを教えてもらったようです。
「自分もいつか歳をとり、誰かのお世話になる日が来るかもしれない」「その時に、自分は太郎のように優しく穏やかな人でいられるだろうか」。
当時は、太郎くんの歩く楽しみを維持してあげようとご夫婦で奮闘する中、信頼していた人から心ない言葉を言われ、怒りでいっぱいになったこともあったそうです。
けれども、大好きなことが以前ほど自由にはできなくなったにも関わらず、ニコッとした笑顔をたくさん浮かべる太郎くんを見ていたら、「怒りを抱えているなんてくだらない」と思えたのだとか。
老いは誰にでも訪れるもの
そして、齋藤さんに芽生えたのは、いつか自分も老いた時に、太郎くんのような「穏やかで優しい人でありたい」という想いでした。
誰にでも平等に、いつかはやってくる老い。しかし、出来ないことが増えていく中でもいつも凜として、太郎くんは笑顔を絶やさなかったのです。
「怒りは人生において無駄なこと」。齋藤さんは、そんな風に教えてくれた愛犬を尊敬し、改めて我が子のような太郎くんへの愛を確認したのでした。
この動画を見た人たちもまた、『素敵な笑顔!太郎くん、素晴らしい存在ですね』『心に響きました』『幸せだったんだと、笑顔を見れば伝わってきます』『自分の感情が揺れた時に太郎さんを思い出します。ありがとう』などのコメントを寄せ、太郎くんからの教えに胸を打たれた様子。
齋藤さんご夫婦の元で幸せに暮らした太郎くんは、18歳と6日で旅立ちました。齋藤さんはそんな太郎くんと、虹の橋のふもとでいつかの「待ち合わせ」をしているそうです。
飼い主さんご夫婦から太郎くんへとつづる想いの数々は、Instagramアカウント「齋藤三智子」でもたくさん公開されています。
太郎くん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!
写真・動画提供:Instagramアカウント「齋藤三智子」さま
執筆:orion
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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