全国で季節性インフルエンザが猛威を振るう中、東京都内の多くの小学校では、きょうから3学期がスタートしました。入学試験を目前に控えた受験生からは不安の声があがっています。
【動画】インフルエンザ患者数 この時期として過去10年で最多 都内では各地で始業式 受験生からは不安の声も
東戸山小学校 宇山幸宏 校長
「一番うれしかったのは、まだお休みの人もいるんだけど、だいたいの人がこうやって元気に登校してくれたということ」
きょうから3学期がスタートした東京都内の小学校。インフルエンザが猛威を振るう中、幸い、きょうの始業式は、全てのクラスが参加して実施されました。
小学3年生
「たくさん公園で遊んだり、ゲームしたり、あとはかるたとかした」
「奈良のお寺とかに鹿がいた。なでてあげたり、触ったりして、ふわふわだった。気持ちよかった」
実はこちらの小学校、先月、2学期の終わりにインフルエンザの感染拡大により、2つのクラスが学級閉鎖に。楽しいはずの冬休みを寝て過ごしたという児童も…
小学3年生
「インフルエンザになりました。全然、食欲が出なくて、ゼリーしか食べられなくて大変だった」
きょう、東京都はインフルエンザの患者の数が前の週と比べて1.4倍に急増したと発表。年末年始で人の移動が増えたためか、患者数が増加し続けています。
日本医師会もきょうの会見で…
日本医師会 松本吉郎 会長
「各地から(インフルエンザの)検査キットや治療薬が不足したという声もあがってきている」
こうした状況に気が気でないのが、入試を目前に控えた受験生たちです。
中学3年生
「友達も結構(インフルエンザに)かかっていると言っているので、気をつけないと」
高校3年生
「もし、試験の日と自分が風邪もらった時がかぶっちゃったら、どうしようという不安はある」
こちらの個別指導学習塾では、対策として“コロナ時代”に活躍したウイルス除去の専用機械を教室に設置しています。
スクールIE 東長崎校 長山和史 教室長
「インフルエンザやコロナになると、その分、勉強する時間が短くなってしまう。その分、遅れが出てしまうので、(対策に)すごく気を使ってる」
患者の数がこの時期として、過去10年で最多になっているインフルエンザ。今後、厳しい寒さも予想されていて、教育現場は更なる感染拡大に警戒を強めています。