中国のチベット自治区で起きた地震に対し、亡命中のダライ・ラマ14世が声明を発表したことについて、中国政府は警戒感を示しました。
中国のチベット自治区で7日、地震が発生し、少なくとも126人が死亡しました。
インドに亡命中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、「チベットを襲った壊滅的な地震を知り、深く悲しんでいる」とする声明を発表しました。
これについて中国外務省の郭嘉昆報道官は8日の会見で、「ダライ・ラマが国家分裂主義者だという本質や政治的企みははっきりしており、高度に警戒している」と述べました。
ダライ・ラマ14世は、1959年にチベットに進駐してきた中国共産党の統治に反発して起きた抵抗運動「チベット動乱」を機にインドに亡命。現在もインドのダラムサラで暮らしています。