アメリカ・ロサンゼルスの山火事は、きょうで発生から1週間となります。いまだ9万人の住民に避難命令が出る中、現地では火災に乗じた空き巣の被害が相次いでいます。
【動画】【監視カメラ映像】ハリウッドセレブも住む住宅街で3000万円相当盗まれる ロサンゼルス山火事で空き巣相次ぐ
7日に発生したロサンゼルスの山火事では、これまでに24人の死亡が確認されています。安否不明者は20人以上に上り、いまだにおよそ9万人の住民に避難命令が出ています。
避難している住民
「イライラしています。いつになったら状況がよくなるのか。火災が起きてから、家に帰れていません」
こうした中、現地では火災に乗じた空き巣の被害が相次いでいます。
フードをかぶり、家の中を我が物顔で歩く4人の人物。これはハリウッドのセレブも住む高級住宅街にある監視カメラが捉えた映像で、この住宅からは20万ドル、日本円で実に3000万円相当が盗まれました。
検察当局は13日、窃盗などの罪でこの映像にかかわったを含む9人を訴追したと発表しました。
また、山火事との関連はありませんが、検察は放火の容疑で訴追したという男の映像も公開し、火災に乗じた犯罪への警戒を強めています。
一方、ロサンゼルスのアルタデナ地区では、住民らが電力会社を提訴する事態に。これは山火事が発生した7日に撮影された映像で、山にある送電塔の根元周辺が激しく燃えています。
地元紙は、“捜査当局が火元の可能性があるとして調べている”と報じていて、地元住民らは13日、電力会社を相手取り、提訴しました。訴訟は複数起きていて、住民らは「当時、火災が発生しやすい状況であるとの警報が出ていたにもかかわらず送電を止めなかった」などと訴えています。
現地では15日にかけ、風が断続的に強まるとの予報があり、引き続き影響が懸念されます。